映画『スポットライト』を観る2016年5月3日

窓口でチケットを買おうとしたら、開映2時間前にもかかわらず、
真ん中より後ろで空いている席は2つだけ。
最後列の真ん中近くがウソのようにスポッと1つ空いていたので、そこを抑えました。
最終的に、ほぼ満席。

終映後にパンフレットを観るまで気が付いていなかったのですが、
この『スポットライト 世紀のスクープ』、
今年のアカデミー賞の作品賞と脚本賞を受賞しているんですね。
レオナルド・ディカプリオ主演、アレハンドロ・G.イニャリトゥ監督の『レヴェナント 蘇えりし者』で、
レオさま悲願の主演男優賞受賞、イニャリトゥ監督の2年連続監督賞受賞ばかりが話題になって、
肝心の作品賞のことが全く頭にありませんでした。

そうですか、『スポットライト 世紀のスクープ』が作品賞と脚本賞ですか。
ふむふむ、納得です。
満席だったのも納得。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』主演のマイケル・キートン。
『はじまりのうた』主演のマーク・ラファロ。
『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』主演のレイチェル・マクアダムス。

まあ、よくこれだけ凄い俳優さんたちばかり集めたもんやなぁ~
まずはそんなことに感心しながら鑑賞スタート。
何せ、アカデミー賞受賞のことが頭にないのですから。
マイケル・キートンが、2年連続でアカデミー賞受賞映画に出ていることにも気づいていません。

観進んでいくうち、「これは凄いぞ」と思い始めます。
新聞社が徹底取材によって記事を送り出すまでを描いているのですが、
よくありそうな「派手さ」が感じられないのです。
どちらかと言うと、淡々と物事が進んでいきます。
どんな仕事でもそうだと思うのですが、
日頃の仕事というのは地味で地道な作業の積み重ねだと思うのです。
描き方に好感が持てました。

監督はトム・マッカーシー。
この人の映画、きっと観たことあるな、と思いながらパンフレットを繰っていると、
『靴職人と魔法のミシン』の監督だということが分かりました。
私が昨年のベスト3に選んだ(誰にも頼まれてないが)映画です。
ふむふむ、納得です。