2012年08月
先日の『情熱大陸』で、
ヴァイオリニスト木嶋真優さんを採り上げていました。
私、これまで全く存じ上げませんでしたが、
ヨーロッパで活躍されているのですね。
自らの不明を恥じます。
よし、久しぶりにヴァイオリンのCDをかけてみようと思い立ち、
ラックからイツァーク・パールマンのソロアルバムを引っ張り出しました。
『ツィゴイネルワイゼン』が響きだし、
思わず「神様っ!」と叫びそうになりながら…
(⇒吉本新喜劇参照)
初めてパールマンのヴァイオリン演奏を生で聴いたのは、
京都会館で、確か中学生のとき。
京都市交響楽団にソリストとして招かれ、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾いておられたように思います。
(チャイコフスキーだったような気も…)
それはそれは度肝を抜かれる演奏だったのを良く覚えています。
ヴァイオリン一本で管弦楽と互角に渡り合う音量だったからです。
それまで、ヴァイオリンというと音が小さい、
とまで言わなくても大きくはない、という印象を持っていたのですが、
根底から覆りました。
大きいければ何でもいいとは申しませんが、
当然ながら表現の幅が広がる訳で、
腹の底から凄いなぁ~と思ったのでした。
CDラックの中に、まだ聴いていないのはないかな…と思いつつ眺めていたら、
なんとまだカバーを開けていないCDが眠っていました。
『歓・響サヌカイト』というCDです。
「ホント、俺ってCDの管理、できてないなぁ」と情けなくなりながら、
早速カバーを開けて、聴いてみることにしました。
な、なんと、美しい!
癒しの音色ではありませんか!
皆さんは、サヌカイトをご存知でしょうか?
1350万年前、瀬戸内地方の火山活動で噴出した火山岩だそうです。
(産出される四国讃岐の地名からサヌカイトと命名されたそうです)
叩くと澄んだ金属音を発する石として古くから親しまれていたようですが、
いろんな大きさの石を並べ、調整し、
音律を整えたものが楽器・サヌカイトなのです。
演奏なさっているのは、
打楽器奏者の藤井むつ子さんと、
娘さんである藤井はるかさん、藤井里佳さんの3人。
音が美しいだけでなく、
息がピタッと合った素晴らしい演奏です。
このCD、佼成出版社から発売されているものの見本盤でして、
おそらく、かつてラジオのディレクターをしていた頃、
今から15年くらい前に仕事でお世話になったM氏から頂いたものです。
長らく放ったらかしにしていて、
申し訳ない限りです…
10月に長岡京のバンビオ広場で演奏する予定の
いきものがかり『風が吹いている』
AKB48『真夏のSounds good!』
テレビで聴いたことはあるけれども、
腰を据えて聴いた訳じゃなく、なんとなく耳にしていた程度。
「やっぱりちゃんと楽曲研究しとかんといかんわな」ということで、
先日、JEUGIA四条店の1階にCDを買いに入りました。
地下1階にはクラシックや映画音楽のCDが並んでいるのでよく行くのですが、
J-POPなどを売っている1階で買い物するのは久しぶりです。
いつも素通りしていた1階なので気付いていなかったのですが、
置いているCDが少なくてビックリしました。
以前は夥しい量のCDが陳列してあったと思うのですが…
音楽はダウンロードして買う、そんな時代なんでしょうか?
で、購入した『風が吹いている』。
NHKのロンドン・オリンピック関連番組のテーマ音楽として用いられましたな。
歌ありバージョンと、インストルメンタルだけの2トラック。
いわゆるシングルCDで、610円(ロンドン五輪にちなんでいるそうです)。
私、シングルCDといえば直径8cmだとばかり思っていたのですが、12cmでした。
もしかして、今どき、8cmの奴はないのでしょうか?
いきものがかり、いいですなぁ~
以前から好きやったけど、『風が吹いている』、特にいいなぁ~
やっぱりオリンピックの思い出とリンクするよなぁ~
なんていっても「なでしこジャパン」、偉大だよなぁ~
7分以上の大作、なんだか心がショート・トリップに出掛ける、
そんな印象を私は持ちました。
そして、『真夏のSounds good!』。
6曲入っていて、さらにDVDまで付いて1600円。
高いのか安いのか、さっぱり見当がつきません。
DVDは付いてなくていいんやけどなぁ~。
深く考えずに陳列してあったCDを抜き出して買ったのですが、
もしかしたら他にシングルCDもあったのでしょうか?
AKB48の歌、いつも絵付き、つまり映像と一緒にしか聴いたことがありませんでした。
今回初めて音だけで聴いてみて、
「へぇ~、こんな風な歌い方するんやな」
というのに気付きました。
それは、すんなり歌っていない、
というと変な書き方ですが、
ちょっと小節(こぶし)をまわしているように思ったのです。
私の感じでは、チャゲ&飛鳥の歌い方に似ているな、と。
こんな感想書いたら、ファンの人に怒られるかな…
日本のフュージョン・グループ、T-スクエアの1980年代の大ヒット曲です。
(当時のグループ名はザ・スクエアだったと思います)
スクエアの作品で吹奏楽に編曲されたものでは、
『宝島』や『オーメンズ・オブ・ラヴ』が有名です。
せせらぎも両曲とも演奏したことがあります。
でも、せっかくなので、せせらぎオリジナルのスクエア作品もやってみたい!
ということで採用したのが『オール・アバウト・ユー』。
編曲はせせらぎのユーフォニアム奏者であり、
エレクトーン・プレイヤーでもあるカヨちゃんにお願いしました。
1990年の第4回せせらぎコンサートで演奏、もう22年も前のことなんですな!
カヨちゃんには、
その後も沢山のせせらぎオリジナル・アレンジをお願いしてきました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
『ジュラシック・パーク』
『美女と野獣』
etc…
その中で『オール・アバウト・ユー』は、
カヨちゃんの初編曲作品なのです!
耳コピで音を採り、編曲していったそうです。
凄い!
凄すぎる!
今回、ドラマーのカツミ君が「スクエアのナンバーを思いっきり叩きたい!」
と仰るものですから、
「よし、ひっさぶりに『オール・アバウト・ユー』を引っ張り出してこよう!」
と思い立ちました。
8/17(金)、『オール・アバウト・ユー』22年ぶりの合奏。
とはいうものの、初めての方がほとんど。
そんな中、22年前にも演奏したコンサートマスター・ウノ君は、
「う~ん、なつかしい」
ユーフォニアムを吹きながら、
アレンジャーのカヨちゃんは何を思ったでしょうか?
和音進行が面白い、
ということは臨時にフラットしたりシャープしたりする箇所も多く、
実はなかなか難しい『オール・アバウト・ユー』。
これからしばらく汗をかいてみましょう。
締めに男子ボクシングと男子レスリングの金メダル獲得で終わったのですが、
やっぱり私の印象は、
日本の女性は強い!ということでした。
本当に素晴らしい!
もともと、十数年前に小学生の演奏を聴き、
すっかりこの曲のファンとなり、
このたび練習曲として採り上げているフィリップ・スパークの『テームサイド序曲』。
聴くとやるではまるで違う、の典型です。
中間部の音が合わなくて困るので、
それだけ抜き出してコンデンスしてみることにしました。
コンデンスするとは、
移調楽器(ヘ調、変ロ調、変ホ調)だらけの吹奏楽のスコア(総譜)を、
すべてハ調、つまりピアノの調に揃える作業。
また、楽器ごとに約30段あるスコアを、
3段くらいにまとめて分かりやすく要約するのです。
スコアを眺めていると、
臨時に出てくる♭(フラット)がやたら多いのです。
が、ハ調に揃えて書き直してみると、
実は♯(シャープ)系の和音構成であることが分かりました。
もともと♭系統の楽器にとっては、
♯を沢山書くよりも、
ちょっとだけの♭で済むほうがまだマシなんですな。
それでも、臨時記号が沢山書かれた楽譜というのはやっぱり難しいのです。
合わせ辛さはこの辺に起因しているようです。
8/10(金)はいつもよりしつこめに、
この中間部をさらいました。
コンサートマスターうの氏がせせらぎ人語に書いていたように、
よく聴いて、
同じ動きをする楽器を探し出して、
そのパートがひとつになるように努力すること、
とても大切ですね。
なので、同じ動きのパートの抜き出し練習に時間を割きました。
ようやく何とか揃ってきたかな、という感じでした。
手間をかけるのは良いことです。
来週8/17(金)からは、
10月の「バンビオLIVE」に向けた練習に切り替えようと思います。
ですので、『テームサイド序曲』はひとまずこの日で締めくくり。
という訳で、通し稽古してみました。
ハイ・テンポのところもゆっくりしたテンポのままで通しました。
いい練習になったな、と思います。
歩道橋2012年8月7日
残暑お見舞い申し上げます。
どこが立秋やねん!という気もしますが、
あれっ、蝉の鳴き声が変わってきたぞ、というのも感じます。
不思議なもんです。
突然ですが、所ジョージさんが仰ることにハッとすることがあります。
例えば、歩道橋について。
横断歩道と歩道橋があれば、普通は横断歩道を渡りますわな。
が、所さんは、わざわざ歩道橋に登るんですって。
できたら、ちょいと上等な椅子を持っていって、
道行く車たちを見下ろし続けるそうです。
国だか地方自治体だか知らないですが、
何億もかけて作ったのに愛されない歩道橋。
そんなのもったいない、といって小一時間占有するそうです。
何だか凄く贅沢な気分になるんですって。
以前、テレビかラジオで聴いた話で、
少し誇張されているような気もするのですが、
見向きもされない歩道橋を楽しむなんて、
発想の転換ですよねぇ~
さすが、所さん!
アルキニストを自称する私ですが、
横断歩道があれば、やっぱり歩道橋は避けてしまいますねぇ。
でも、時には所さんの言葉を思い出し、
歩道橋を渡ってみるのです。
(車をゆっくり観察するのではありませんが)
すると、ほんの数メートル高いところに登るだけなのに、
見える景色が一変するのです!
見晴らしが良くなって気持ちいいのです。
表彰台などとは全く縁のない私ですが、
ほんのちょっとメダリスト気分を味わうのに、
歩道橋はなかなかよいです。
最高気温が34度と聞くと、
「なんや、37度いってないんかいな、涼しいな」
という変な感想を抱いてしまう異常な暑さ。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
さて、吹奏楽団せせらぎの、次の演奏会が決まりました。
10月14日(日)、JR長岡京駅前、バンビオの広場で
『バンビオLIVE Vol.2』を開催する運びとなりました。
野外での演奏です。
できるだけお馴染みのナンバーを取り揃えたいと思います。
そんな訳で、
現在練習している『テームサイド序曲』は、
8月10日(金)をもって一旦締めくくります。
なかなか難しい曲でした。
とても完成というには程遠いですが、
8月10日には、ゆっくりのテンポでいいので、
通して締めくくりたいところです。
来年の第26回せせらぎコンサートの準備も始動します。
どんな演奏会になるでしょうか?
楽団員の皆さん、精進していきましょう。
聴きに来てくださる皆様、どうぞお楽しみに。
金曜日の練習に遅刻してしまったので、
現在練習中の『テームサイド序曲』には参加できたものの、
基礎練習後の『コラール in E♭』には参加できず。
何だか消化不良な感じがして自宅で譜読みしてたのですが、
「う~っ、暑い!」
ちょいと休憩に夕涼みに出掛けましたところ、
この夜もきれいな朧月と出会うことができました。

ふと、一月前の演奏会のことを思い出します。
「アンコールで演奏した『朧月夜』のイイムラ君のアルトサックス・ソロ、
良かったよなぁ~。
彼は控えめな性格だから、いやいや、そんなことありませんよ、
な~んて返してくるけれど、
ホンマに良かったよなぁ~」
そんなことを思いながら朧月を眺めていましたら、
「よし、『コラール』の勉強は明日の早朝にしよう。
ここは冷たいビールやな」
ということで馴染みの店に足が向いてしまうのでありました。
イチロー選手がオリックスからシアトル・マリナーズに移籍したとき、
そしてシアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースに志願のトレードのとき、
彼にとって大切なのは、もはや環境を変えることしかなかったように思うのです。
そんな訳で私も環境の変化に取り組むことにしました。
(⇒って、イチロー選手と勝手に肩を並べようとするのはやめなさい!)
職場の人事異動ではないのですが、
部署内での勤務シフトの変更を申し出たのです。
慣れた仕事は楽でいい、というと言い過ぎかと思いますが、
あまり気を遣わなくてもよいのです。
が、長年、同じシフトで硬直化してしまっていたように思うのです。
できるだけ緊張感を保とうと思うのですが、
ついつい気が抜けてしまうことがありました。
そんな訳で、8/3(金)はいつもと違う金曜日の仕事内容でした。
快い緊張感、
というより、
新鮮な空気を吸ったような清々しさがありました。
ただし、慣れないせいか、夕方にはちょっとしたトラブルに巻き込まれ、
練習に参加するのが遅れてしまいました。
次週からはそんなことのないよう気をつけたいと思います。
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