『僕はここで生きていく』2016年1月22日
鳥取滞在中、何気なく NHK を観ていたら『みんなのうた』になりました。
流れてきたのはクリス・ハートの『僕はここで生きていく』という楽曲。
日本に帰化しようとしている彼の心情があるのでしょうか。
そういった背景はよく知りませんが、とにかくグッと来ました。
ファースト・インプレッションがこんなに強烈なのは、坂本冬美さんの『また君に恋してる』以来かも知れません。
(『みんなのうた』ではなかったと思いますが…)
2016年01月
鳥取滞在中、何気なく NHK を観ていたら『みんなのうた』になりました。
流れてきたのはクリス・ハートの『僕はここで生きていく』という楽曲。
日本に帰化しようとしている彼の心情があるのでしょうか。
そういった背景はよく知りませんが、とにかくグッと来ました。
ファースト・インプレッションがこんなに強烈なのは、坂本冬美さんの『また君に恋してる』以来かも知れません。
(『みんなのうた』ではなかったと思いますが…)
鳥取へ行ってきました。
演奏会のプログラムの未決定が1曲だけ。
ということは、その他すべて決まっています。
全スコアを温泉に持ち込み、自分を缶詰にするのです。
… と書くと売れっ子作家みたいですが、さにあらず。
実情は温泉に浸かりまくり、その合間にちょこっとスコアに目を通す程度でした。。。
※※※
前回の鳥取では、鳥取初のスターバックスを覗きました。
あまりの人の多さに、外観を見ただけでした。
スタバのコーヒー、普段飲むことができるから、別にそれで良かったんです。
今回は、何としても「すなば珈琲」でコーヒーを飲むのが目的の一つでした。
確か、「鳥取にはスタバはなくても日本一の砂場がある」との平井知事の発言を受けて出来たのが「すなば珈琲」。
鳥取にしかありませんから、これは貴重です。
鳥取駅を挟んで、南西にスタバ、北東にすなば。
ワクワクしながら訪れました。
いまどきの「カフェ」といった感じではなく、昔ながらの「喫茶店」の風情。
あまり広くはなく、お客さんでいっぱいです。
次から次へとひっきりなしに人が入ってきます。
大人気なんですな。
あとでタクシーの運転手さんに聞いたところ、地元の人はスタバへ行き、観光客がすなばへ行く傾向が強いとのこと。
店内で飛び交う声を聞いていると、確かにそんな感じでした。
サイフォンで淹れたコーヒーは、私にはごく普通かなと感じられましたが、すなばで飲んでいるというだけで良いのです。
吹奏楽コンクールの課題曲参考音源集を聴いていると、自分好みの楽曲が集まった年度に行き当たりました。
1985年度です。
1985年と言えば、御巣鷹山に日本航空123便が墜落した年であり、阪神タイガースが日本一になった年。
激動の一年でした。
真島俊夫さんの『波の見える風景』。
どことなくフランス音楽、というか、ドビュッシーやラヴェルの香りを感じました。
心がフワッとする一曲です。
数年後、『波の見える風景-改訂新版-』というのが出版され、せせらぎではそちらを演奏したことがあります。
おそらく、課題曲としてのバージョンは、コンクールの制限時間の都合上、削りに削らざるを得なかったのでしょう。
作曲者自身にとっては、『改訂新版』こそ完全版だという思いがあるかも知れません。
が、私には『改訂新版』は少し冗長に感じられます。
課題曲バージョンの方がまとまりがいいと思えます。
三枝成彰さんの『 Overture FIVE RINGS 』。
1984年に放送された NHK 新大型時代劇『宮本武蔵』の音楽を再構成したもの。
異色中の異色作だと思います。
NHK 新大型時代劇は、大河ドラマとは別物。
ちなみに、『宮本武蔵』の次に放送された新大型時代劇が『真田太平記』でした。
武蔵を演じたのは役所広司さん、お通を演じたのは古手川祐子さん。
2003年の大河ドラマの市川海老蔵・米倉涼子コンビの方が、放送が近いので印象に残っている方が多いかも。
が、私にとっては役所・古手川コンビこそが武蔵とお通に思えます。
理由は簡単で、大河ドラマのほうは殆ど観ていなかったのです。。。
木管が嵐のように吹き渡り、金管が咆哮し、ティンパニが乱れ打つ『 Overture FIVE RINGS 』。
演奏したことはありません。
今でも惹きつけられる名曲ですが、いざ実際にやるとなると、どんな風にまとめたらいいのでしょうか。
1月15日(金)は …
ピッコロ × 1
フルート × 1
B♭クラリネット × 7
バス・クラリネット × 1
ソプラノ・サックス × 1
アルト・サックス × 2
トランペット × 3
ホルン × 4
トロンボーン × 4
ユーフォニアム × 2(曲によってピアノ)
テューバ × 1
そして私の計28人で合奏を行いました。
さらにフルートの見学の方にも一緒に弾いていただきました。
※※※
翌1月16日(土)に JEUGIA 三条本店へ行かせていただいた後、ちょうど時間が合ったので、MOVIX 京都で『シーズンズ~2万年の地球旅行~』を観てきました。
監督はジャック・ペラン & ジャック・クルーゾ。
『オーシャンズ』のチームですな。
ジャック・ペランと言えば、『ニュー・シネマ・パラダイス』のトトの成人を演じました。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の中で、トトは映画監督になる役でしたが、ジャック・ペランは本当に映画監督になっちゃった訳ですな。
『シーズンズ』は、『オーシャンズ』同様、いわゆる “ ネイチャー・ドキュメンタリー ” という部類なんでしょうかな。
どうやってこんな映像が撮れたんやろ、というのの連続です。
土曜日の夕方近くということもあって、少し眠くもなりましたが、十分堪能させていただきました。
よく言われることですが、「生命の多様性」の大切さ、胸に迫りました。
「多様性」というと、「マルチ」にも繋がる言葉だと思います。
先日、当稿で「マルチな “ 才能 ” 」を持った方の活躍、というニュアンスの文を書きました。
もちろん、“ 才能 ” を発揮していらっしゃるのは確かです。
が、「マルチに “ 活躍 ” 」しておられる、と言う方がいいと思います。
“ 努力 ” あってのことだからです。
おいおい、突然難しそうなことを書きよって、なんじゃ!?
とお思いになった方もいらっしゃるでしょうか?
実はこれ、曲名です。
正確には『吹奏楽のためのシンフォニック・ポップスへの指標』。
1975年の吹奏楽コンクール課題曲の一つ。
河辺浩市さんの作品です。
1975年ということは、私はまだ小学生で、吹奏楽とは関わりがありませんでした。
私が中1で吹奏楽部に入るのは、その3年後。
なので中1の時点で3年前の課題曲ということになるのですが、先輩の中にこの曲が強烈に好きだった人がいたんだと思います。
半ば強制的にカセットテープを渡され、聴きまくるように指示されたと思います。
最初は指示されてだったと思いますが、暗~い序奏から始まるこの曲に私も惹きつけられ、気が付けば自ら進んで聴くようになっていました。
曲名から察しが付くと思うのですが、むちゃくちゃ難しいんです、演奏技術の上で。
木管の指回しは大変だし、各楽器にグリッサンドを多用するし、ホルンのベルトーンなんて、一つでも音をはずすと崩壊するし。
でも、決まればむちゃくちゃカッコええやろな、と憧れました。
結局、演奏する機会に恵まれませんでしたが。
課題曲の参考音源を集めた CD を今、聴いていますが、順番に聴くつもりが、ついつい『シンフォニック・ポップスへの指標』に戻ってしまいます。
そして、冨田勲さん作曲の『マイティ・ジャック』が聴きたくなっています。
これはほぼ同時代に放送された円谷プロの特撮番組の一つで、冨田勲さんの雄大な音楽がとても魅力的なのです。
何か共通する「時代の響き」といったようなものがあるのでしょうか。
今年は、もう既に早咲きの梅が咲き始めているというニュースが正月早々に流れていました。
が、私の通勤途上にある京都御苑の梅は、昨年12月には咲いていました。
(この写真を撮ったのは1月8日ですが)
昨年は元日の昼から大雪になったというのに、今年は勘が狂います。
ここんとこ、朝晩冷えますが、日中は10℃近くあることが多く、お日さまが出ていたらポカポカです。
寒さに弱いので個人的には助かりますが、こんな冬でいいんでしょうか?
NHK の大河ドラマ、毎年楽しみにしています。
が、昨年の『花燃ゆ』は早々に観なくなりました。
同じくらい視聴率の低かった『平清盛』は楽しんで観たので、世の中の傾向と一致することもあれば、関係ないこともあります。
小学生の頃、真田十勇士の本をよく読みました。
NHK では真田氏の興亡を描いた人形劇も放映され、食い入るように観ました。
大学時代には池波正太郎さん原作の『真田太平記』がテレビドラマ化され、ドラマも観たし、原作も読みました。
今年の大河ドラマは『真田丸』。
楽しみにしていました。
きっといろんな意見が出そうですが、私は三谷幸喜さんの脚本に好感を覚えました。
厳密な時代考証もいいんですが、現代の私たちに分かりやすいというのも大切だと思うから。
また、真田幸村の兄、真田信幸を演じる大泉洋さん、私は好きです。
が、何よりも注目したのは、真田幸村の父、真田昌幸を演じる草刈正雄さん。
30年前の『真田太平記』では真田幸村を演じた草刈正雄さんが、今回は父・昌幸を演じるということで、世間の注目も高いようです。
『真田太平記』で昌幸を演じたのは丹波哲郎さんでした。
比べるということはないんですが、「ああ、丹波さんが演じた役、今度は草刈さんか …」と思うと、年月の経つのは早いなァと、感慨ひとしおです。
1月8日(金)の初合奏に続きまして、1月10日(日)も別会場を借りて合奏を行いました。
ピッコロ × 1(ときにフルートにも持替)
フルート × 2
B♭クラリネット × 5
アルト・サックス × 1
テナー・サックス × 1(ときにソプラノ・サックスにもアルト・サックスにも持替)
バリトン・サックス × 1
トランペット × 5(コルネット、フリューゲルホルンへの持替も含む。ときにエレキベースにも)
ホルン × 5
トロンボーン × 5
ユーフォニアム × 1(曲によってはピアノ)
テューバ × 1
パーカッション × 4
そして私の計33人でした。
※※※
マルチな才能を発揮する人たちがいます。
まず、ピッコロとフルートの持替。
短い横笛と、長い横笛の違いしかないと、門外漢は思ってしまいます。
が、そんな単純なもんじゃないらしいのです。
頑なにピッコロを拒むフルート奏者もいるし、そんなハードルをものともしない人もいます(そう見えているだけかな?)
そんな中、両楽器を行ったり来たりしてもらって、大変ありがたい。
テナー・サックスの A 野さんは、もともとアルト・サックス吹き。
が、普段なかなか合奏に来ることができない人のことを思い、場面によってソプラノ・サックスやアルト・サックスやテナー・サックスを吹き分けてくれます。
今、欠けている音をカバーしようとしてくれるのです。
いつもいつも頭が下がります。
サックス奏者がソプラノもアルトもテナーもバリトンも吹けたらいいなと思うのと同じくらい、トランペット奏者がコルネットもフリューゲルホルンも吹けたらいいな、と思います。
これを実現させてくれているせせらぎトランぺッターが何人もいます。
やっぱり頭が下がります。
そして、ちゃんと音色を吹き分けているのですから立派です。
なお、エレキベースはもうちょい修行が必要ですわな。
ピアニストは、その道のプロですからな。
ゆったり響くユーフォニアムの音も表現しちゃうんですから、いやはや凄い(あっ、もちろんユーフォで)
※※※
一曲を残し、7月の定期演奏会の演目を実行委員の皆さんが決めてくれました。
いつもなら、各曲がある程度通るくらいになってから、全曲トライの日を作っていました。
4月くらいだと思います。
が、今回は初の試みとして、初見だろうが何だろうが構わないので、1月に全曲やってみようと思いました。
その上で、この先の合奏スケジュールを組んでみようと思ったのです。
仕上がりという点ではもちろん全然ですが、とにかく全曲やってみて良かったと私は思います。
皆さんの得手不得手が掴めたからです。
プレイヤーの皆さんにはとてもしんどい思いをさせましたが、必ずこの先に生きてくる筈。
いい一日になったと思います。
数日前に『 THE 課題曲』という CD を聴いていました。
毎年、4~5曲選定される吹奏楽コンクールの課題曲。
コンクール出場団体はその中から1曲選んで演奏します。
これまでに夥しい数の課題曲が作られてきた訳ですが、『 THE 課題曲』には、そのうちの11曲だけが、それも1970~80年代の作品に絞り込んで収録されています。
私自身、演奏したことのあるものもあるし、未経験の曲もあります。
ただ、どの作品も懐かしく、耳からスンナリ入ってくる感じ。
課題曲が発表されると同時に、そのデモ演奏も発表されます。
プロの吹奏楽団による参考音源。
私たちアマチュアはそればかり聴いて、演奏が画一化される傾向にあります。
ですから、チラッと聴くのはいいけど、聴きまくるのはいかがなものか、と。
(今でも参考音源は発表されているのでしょうか?)
今の私にコンクールは関係ありませんから、参考音源ばかり集めた CD を、『 THE 課題曲』に続いて聴いています。
殆どが東京佼成ウインドオーケストラの演奏ですが、年によったら航空自衛隊や陸上自衛隊の音楽隊だったり。
1975年から1992年にかけての課題曲が、73曲収録されています。
録音が古くて、逆に新鮮に聴こえたり、なかなか面白いです。
『 THE 課題曲』にも入っていたのですが、岩井直溥さんの『ポップス描写曲 “ メイン・ストリートで ” 』。
演奏したことのない作品ですが、何度も聴いたことがあります。
にもかかわらず、今回初めて思ったことがあります。
それは、映画『男はつらいよ』の音楽と相通ずるものを感じたことです。
二日に観た『男はつらいよ寅次郎恋やつれ』。
吉永小百合さん演じる歌子は、厳格な父(宮口精二さん演じる作家・高見)の反対を押し切り、半ば恋人と駆け落ちするような形で東京から出ていきます。
これが第9作『男はつらいよ柴又慕情』で、第13作『寅次郎恋やつれ』はその数年後のお話。
津和野で歌子と偶然出会った寅さん。
話を聞くと、結婚した彼は病死し、彼の故郷である津和野の実家で肩身狭く暮らしているとのこと。
そんな歌子を気にしつつ旅を続け、葛飾柴又の「とらや」に戻った寅さん。
ああ、歌子さんはどうしているんだろう、と思っているところへ歌子が訪ねてきて …
父娘の複雑な感情の糸は絡まったままなかなか解けないのですが、なんやかんやあって、父のほうから「とらや」を訪ねてきて、ようやく互いのわだかまりが解けて …
父と娘に気付かれないよう、背を向けた寅さんが肩で泣く名シーン。
ここで流れる音楽が、『メイン・ストリートで』の、夕暮れを表現したと思える場面と相通ずる空気だと思ったのです。
『メイン・ストリートで』が課題曲だった1976年と言えば、『男はつらいよ』は半年に一作公開という全盛期。
時代の空気というものかも知れませんな。
2016年第一回、1月8日(金)の合奏は …
ピッコロ × 1
フルート × 3
B♭クラリネット × 5
アルト・サックス × 1
テナー・サックス × 1
トランペット × 3
ホルン × 3
トロンボーン × 3
テューバ × 1
パーカッション × 4
そして私の計26人で合奏を行いました。
(上記メンバーには、本日入団のトロンボーンの Y さんも含まれます)
※※※
わたくし、実は久しぶりの夜勤でした。
木曜日に夜勤をしてくださる予定だった方が、ご家族の不幸で急きょ休みを取られたので、そのカバーに入ったのでした。
夜勤明けの金曜日、実はかなりしんどいなと感じていました。
少しばかし手が震えていましたし。。。
でも、合奏を始めると、疲れはどこかへ吹き飛んでしまいました。
これが私の習性なのかも知れません。。。