衝撃2017年1月16日

大雪の前日。
ほんの少しだけれども社に出て済まさなければならない仕事がありました。
ホントにすぐ終わったので、
隣のテアトル梅田で『ヒトラーの忘れもの』を観、
取って返して京都シネマで『ダーティハリー』を観ました。

今年はペースが落ちてるな、と思っていたんですが、
気が付けば半月で5本。
何だかんだ言ってもこんな調子なんですな。

さて、はしごした2本、
どちらも衝撃作でした。

『~の忘れもの』などと言われると、
ほのぼのした映画かなぁ~と思いそうですが、
全く違いました。
何せ、「ヒトラー」の忘れものですから。

第二次大戦中、
連合国軍の上陸を阻止するため、
ナチスはデンマークの海岸に地雷を埋めます。
戦後、
その除去をドイツの少年兵にやらせるという、
実話に基づいたお話。

「忘れもの」とは、
埋めたままにした地雷と、
置き去りにされた少年兵だったのです。

原題は “ 地雷の国 ”
これを『ヒトラーの忘れもの』としたのは、
上手いともひねり過ぎとも言えるのでは?

映画とはいえ、
地雷処理中の爆発シーンが出てきます。
いつ爆発するか予想がつきません。
緊迫しっぱなしでした。
私は思わず体がビクッとしたし、
お客さんの中には驚きを声にしてしまう人もいたほど。

ドイツの少年兵を酷使していたデンマークの軍曹が、
少しずつ彼らに心を開いていき、
最後には生き残った少年兵をドイツに逃がします。
果たしてそこまで実話なのかどうかは分かりません。
が、このラストのおかげで、
少し救われました。

そして『ダーティハリー』。
言わずと知れた、クリント・イーストウッドをメジャーにせしめた作品。
今や巨匠のクリント若き日の問題作を未だ観たことがなく、
「ワーナー・ブラザース MGM 映画クラシックス特集」でかかったのを観た次第。

クリント演じるハリー・キャラハン刑事。
汚い仕事ばかりさせられるので「ダーティハリー」と呼ばれるのですが、
もっとえげつないのかと思っていたら、
意外とそうでもない。
公開当時ならかなりの衝撃だったかも知れませんが、
今となっては穏やかなものなんでしょうな。
それだけ現実がえげつないということなのかと。

とはいうものの、
銃社会アメリカの恐ろしさに今も昔もないのでは?