音楽は生き物2014年6月16日

6月13日の合奏で、ふと口をついて出た言葉。
前回の合奏と印象が違ったので。
「あっ、今、俺、ええこと言うた!」
と咄嗟に思いました。

そうなんですよね。
全く同じ演奏ってのはないんですね。
やるたびに違うんですね。

場所によっても変わるし、
温度や湿度、気圧なんかの影響も受けるし、
お客さんがいるかいないかでも違うし、
また聴衆の入り具合や客層によっても変化します。

と同時に、
何度やっても同じことができるようにするのも重要ではないかと。
もちろん、
先述の通り全く同じ演奏の再現は不可能だと思いますので、
ここでいう「同じこと」とは「クオリティの維持」の意味。

例えば、ゲネプロ(本番前の通し稽古)と本番。
ゲネプロで気張り過ぎたら本番で持たないのですが、
本来のゲネプロとは本番と全く同じことをすべきもの。
いやはや、難しいですな。

せせらぎの本番は1回きりだから、実はまだマシ。
午後と夜の2回公演ならば、
午前中のゲネプロと合わせて3回同じことができなくちゃならんのです。
これは厳しい!

演奏旅行。
これはもっと大変だと思います。
全く同じプログラムを繰り返す場合もあれば、
数曲のレパートリーを用意しておき、
会場ごとに組み合わせを変える(Aプロ・Bプロ)ケースもあるでしょう。

何日にも亘っての体力の維持もさることながら、
気持ちが切れないようにするのはホントに大変。

演奏旅行ということは、
それぞれ会場が違う訳だから、
会場ごとにゲネプロやって本番の繰り返し。
もはや、想像を絶しますな。

それでも、演奏のクオリティを落とす訳にはいかんのです。

そしてまた、演奏ごとに違う気持ちを抱くのもまた事実です。
そうして感じたことを封印してしまうのもまた変なのです。
やはり、演奏は変化するのです。

そしてやはり、クオリティは維持していないと…

ああ、ホント大変。

でも、面白い。