火の鳥2010年10月3日
先日、テューバ奏者で副指揮者の近藤君と、「指揮者ミーティング」を行った。
とは、名ばかり。
単に指揮者が二人寄り合った呑み会である。
スコアは一応持っていたが、かばんから出すことすらしていない。
いや~、いろんな話をしました。
この焼酎、むっちゃ旨いな、とか、
土瓶蒸しが旨い季節になってきたよなぁ、とか、
このお店、ええ雰囲気やなぁ、とか。
ほんま、どこが指揮者ミーティングやねん!
そんな中、ストラヴィンスキーの『火の鳥』の話になりました(←あまりに唐突)
高校2年生の定期演奏会で演奏したのを懐かしく思い出しました。
「終曲」のホルン・ソロを吹かせてもらったことも印象に残っていますが、
それよりも「序奏」の編曲をさせてもらったことがすごく嬉しかったのです。
「カスチェイ王の魔の踊り」「終曲」は別の編曲でやることが決まっていましたが、
「序奏」を編曲して「カスチェイ」の前に引っ付けるよう、宮本先生に指示されたのでした。
(当時、ランディ・アールズの編曲が入手できたのかどうか、よく分かりません)
演奏時間約3分、超スロー・テンポなので小節数は少ないのですが、
悪戦苦闘の末、書き上げました。
編曲の良し悪しは、僕にはわかりませんが、
いつも怒られてばっかりだった宮本先生に、珍しく褒められました。
「一つの音の間違いもなかったぞ」と。
指揮するようになり、夥しい数のスコアを読んできましたが、
音の間違いがない曲など10曲以下だったのではないでしょうか。
それくらい、吹奏楽曲は移調楽器だらけで記譜間違いをやらかしてしまいやすいのです。
だから、先生の言葉は今でもとても嬉しいし、自信になります。