2012年10月

『宇宙戦艦ヤマト2199第三章』を観る2012年10月18日

『銀河鉄道999』を演奏したバンビオLIVEの翌日、
『宇宙戦艦ヤマト2199第三章“果てしなき航海”』を観に行ってきました。
12スクリーンあるMOVIX京都の中で、
2番目に大きいスクリーンでの上映でしたが、
月曜日の夕方とはいえ、私を含め6人の観客しかいません。

おそらく、10月13日(土)の初日に、
ドバっと押し寄せたものと思われます。
確か、第一章&第二章上映の際、
初日の半券と引き換えの特典があったと思います。
おそらく第三章でもそれに準ずる何かがあったものと推察されます。

にしても、6人はいささか寂しい…
と思いましたが、
あの大空間をほぼ独占しているかのような快感もあります。
ヤマトは大宇宙を舞台とした物語。
真っ暗で広い劇場でヤマトの航行シーンを観ていると、
まるで自分自身も宇宙空間にいるかのような錯覚を覚えます。

※※※

第二章は太陽圏内での死闘が描かれましたが、
第三章は、太陽圏を出て行く辺りの物語。
戦闘は避けられませんが、
クルーの日常といったものも描かれます。
そして一人ひとりの人間性が垣間見えてきます。

1974年製作の『ヤマト』には、
女性クルーは森雪ひとりという設定でした。
が、今作では何人もの女性クルーが乗り込んでいます。

また、かつては沖田艦長プラス数人を除いては18歳という設定でしたが、
今作では様々な年齢層の人たちが乗り組んでいます。

人間ドラマの幅も広がっていると思います。

『ヤマト』といえば、
古代進と森雪の恋愛ストーリーに注目が集まるところですが、
『ヤマト2199』では
いくつもの恋模様が展開していきそうな気配です。

そして、
古代進を取り巻く女性は、
森雪ひとりではないようです。
これは大いに注目したいところです。

…付いていけないという溜息が聞こえてきそうですので、
今日はこの辺で…

「バンビオLIVE! Vol.2」やり遂げましたゾ2012年10月14日

はい、やりました!
いい本番になりました。
お客さんと一体になれた感がありました。
やって良かった!

野外コンサートの終演後、
ポツポツと顔に当たるものが…
やっぱり本番中は雨を降らせませんな。
自身の晴れ男っぷりにビックリ!

にしても、
今回のコンサートでは、
トロンボーンのHさんをはじめ、
いろんな方々の尽力が大きかったですな。
やっぱりみんな、
本番の舞台が踏みたいんやってことがよく分かりました。

でも、これでええのか、
というのも見えた本番でしたな。
考えんといけませんな。

本番二日前2012年10月12日

私の尊敬するマエストロ・フェネル&東京佼成ウィンドオーケストラは、
どんな本番もおろそかにしませんでした。
マエストロに直接お話を伺ったことがあるのですが、
日本での一番の思い出は、
長野県の小学校を演奏してまわったことだそうです。

私たちも二日後に野外での本番を迎えます。
野外だからとなめることなく、
全身全霊を傾けたいと思います。

今日の練習が本番までのラストの稽古となります。
これまで一緒に稽古を積み重ねてきた皆さんと、
最後の調整をして本番に臨みたいと思います。

歩く、とにかく歩く2012年10月11日

F1日本グランプリ決勝スタートの10/7(日)、15時。
決勝で3番手からスタートする小林可夢偉選手、
さあ、どんなレースを展開するのか?!
チェッカー・フラッグを何位で受けるのか?!
気になって気になって仕方ありませんが、
BSフジでの放送が21時からなので、
それまであらゆる情報をシャットアウトせねばなりません。

しかし、
家にいたら知らず知らずのうちにPCを開けたりして、
何気なくF1情報にアクセスしてしまいそうで…
よし、歩こう!と思い立ちました。

家を出て時計を見たら、
正に15時ちょうど。
「そや、いっぺん1時間でどれだけ歩くことができるか計ってみよう」

普段、家から四条河原町まで、
約4kmの道程を信号待ちなしノン・ストップだと38分で歩いています。
大体10分に1kmくらいのペースだと思います。
時速6kmになる計算。
1時間ノン・ストップで歩いてみてどうなるか、
実測してみようと思ったのです。

賀茂川に架かる出雲路橋を西から東に渡り、下鴨へ。
松ヶ崎浄水場の南側を抜け、高野川の西岸に出ます。
そのまま北上、「妙法」の「法」の東の麓を回りこみ、
「宝ヶ池公園子どもの楽園」に到達。
国立京都国際会館に向かって少し歩き、
「いこいの森」の看板の前でちょうど1時間でした。

歩数計による測定結果は…
1時間で6.34Km 歩数7929
でした。
やはり時速約6kmという結果でした。

ふむふむ、
普段からしっかり歩いている証拠じゃな、
と一人ほくそえむのでありました。

地下鉄の国際会館駅から地下鉄に乗って帰るのもいいんですが、
気持ちいいので帰りも歩くことにしました。

「いこいの森」から宝ヶ池に抜け、狐坂を下りていきます。
京都コンサートホールや京都府立大学を横目に下鴨を歩き、
今度は出雲路橋を東から西に渡り自宅へ。

うまい具合に17時ちょうど。
では2時間ではどうだったかというと…
11.23km 14049歩
ありゃりゃ、ペースが落っこちてますな。
情けなや~

でも、小林可夢偉選手は決勝で3位に入り、
表彰台でシャンパン・ファイト!
やった~!

やっぱり気分がいいので、
23時だというのに呑みに行き、
気が付いたら午前様。
祝い酒と称してがぶ飲み。
もう、ぐでんぐでん。
せっかくの2時間ウォーキングが台無しであります…

あっ、いつものことか…

子供のころ嫌いだったもの~その4~2012年10月10日

吹奏楽をやっているくせに、
中高生の頃は、実はクラシックがあまり好きではありませんでした。
20世紀初頭の頃の、
ドビュッシーやラヴェルやストラヴィンスキーといった作曲家は好きでした。
これらもクラシックといえばクラシックですが、
モーツァルトやベートーヴェンといった、
もっと時代を遡った音楽に興味が湧いてこなかったのです。

でも、大学生の頃からだったと思いますが、
ブラームスあたりから馴染んでいくようになりました。
不思議なものです。

※※※

吹奏楽といえばマーチなのに、
やっぱり好きではありませんでした。
ホルン吹きにとって面白くないという理由ではなく、
どの曲もワン・パターンで違いが分からなかったのです。

が、社会人になってから、
マエストロ・フェネル&東京佼成ウィンドオーケストラのCD
『マーチ・ワールド』全5巻を聴いてから、
マーチが面白くなりました。
一曲一曲違いますね!

※※※

もちろん演歌も好きではありませんでした。

が、坂本冬美さんの『また君に恋してる』がきっかけになったと思います。
他の歌手が歌うのも含めて、
演歌をよく聴くようになりました。

やっぱり、日本人のDNAに合う何かがあるのでしょうか?

それが解明できたら、ノーベル賞?

ところで、
『また君に恋してる』は
演歌という括りではないと思います。
あしからず。

休憩を挟みながら2012年10月9日

演奏会が近づくと、
楽譜を必死に、しかもハイ・スピードでさらう人。
ちょくちょく見かけますわな。
試験前の一夜漬けに似た感じがしますな。

そもそも準備が遅いことが問題だと思いますが、
それでもそないに必死にハイ・ペースで稽古して大丈夫かな?
と思ったりするのです。
何か、焦る気持ちを満足させているだけで、
本当の意味での練習になっているのかな?
身についているのかな?
と心配になってくるのです。

私はプレイヤーをやめて久しいですが、
ただひたすら量をこなして満足していたのは中学時代。
同じ練習方法では通用しないことが分かった高校時代、
「量から質」への切り替えが必要でした。

ちょっと練習しては立ち止まり、
反省点がどこにあったか考え、
もう一度さらう。

ホルンの先生に習いに行っただけではなく、
高校の恩師の教えに従い、
練習の際の意識を変えて行ったのも、
自分自身の成長に繋がったように思います。

最近では指揮のための体作り、
というよりこれ以上衰えないように気をつけた運動を定期的にこなしていますが、
若い頃のように一気に体を動かすことは危険です。
なので休憩を挟みながら体を動かすのですが、
この、休憩って奴が大切だなぁと実感します。

体を休めつつ、
どこの動きが悪いか分析する、
いい時間なのです。
そして、もう一度動く。
休憩後ってのは、意外と負荷もかかる。
きっと効果も上がっているのだと思っています。

鈴鹿、そして、セナ ~その4~2012年10月8日

2012年のF1GPが、日本にやってきた。
10月7日(日)の決勝を目指し、
鈴鹿サーキットはグランプリ・ウィークを迎えた。

10月6日(土)、
小林可夢偉選手は予選4番手につけた。
予選3番手のジェンソン・バトン選手が5グリッド降格のペナルティを受けたため、
決勝では3番グリッドからのスタートである。

※※※

思えば、なぜ私はF1にはまったのだろうか?
それは、大袈裟に言えばF1に人生を見たからである。

1987年、ホンダがエンジン・サプライヤーとして初めて世界一となった年。
ウィリアムズ・ホンダを駆るブラジル人ドライバー、ネルソン・ピケは、
怪我の影響もあり、なかなか優勝できなかった。
確か、年間3勝でワールド・チャンピオンになったと思う。

でも、負けなかった。
崩れなかった。
決して下位に沈むようなことはなく、
こつこつとポイントを重ねていった。
そんな印象が強い。

ネルソン・ピケのそんな生き様は、
私に多大なる影響を与えた。

当時、毎週のようにせせらぎで麻雀をしていた。
F1じゃないんだけれど、
毎週の成績を記録し、
誰が年間チャンピオンを獲得するか争っていた。

F1と麻雀はとても似ていた。
刹那的に勝つだけでは駄目なのである。
調子が悪いときでも、
こつこつと負けない試合を積み上げないと、
年間を通じでの勝利を掴み取ることはできない。

私が年間チャンピオンになることはなかったが…

1988年、マクラーレン・ホンダを駆るアイルトン・セナが、
鈴鹿でワールド・チャンピオンになった。
私の目の前で、である。

車の運転をやめてしまった私ではあるが、
今でもF1は私の近くにあると思っている。
ピケやセナの思い出とともに…

※※※

10月7日(日)、決勝。
今年の中継番組は午後9時からの放送だ。
『平清盛』を見たあと、
F1中継に見入る。

小林可夢偉選手は、
ジェンソン・バトン選手の追い上げをかわし、
3位でフィニッシュ!
遂に初めての表彰台に立った!

可夢偉選手と同じザウバー・チームのペレス選手は、
今年既に3度も表彰台に上がっているから、
やっと初表彰台の可夢偉選手は水をあけられている感がある。
しかもペレス選手は、来年、
名門マクラーレン・チームへの移籍が決まっている。

でも、それはそれだ。
とにかく母国グランプリでの表彰台は格別である。
感動した!
久しぶりに泣いた。

バート・バカラックを聴く2012年10月7日

気楽にCDを聴くことができるように
卓上型CDプレーヤーを買って3年くらいになるかな。
ホントに気楽に、
本を読みながら、
映画のパンフを読みながら聴くようになりました。
時には体操をしながら、
つまりデスクについていない時でも、気楽に、気楽に。

これを聴く!と決めて聴くことは稀で、
手持ちのCDを何も考えずに、
ラックに並んでいる順番に聴いていきます。

すると、今日出会ったのは、
バート・バカラックのCDでした。

バート・バカラックは、アメリカのポップス作曲家。
数多くのヒット曲を生み出してきました。

力が抜けて洒落た作風が大好きで、
時々聴きたくなる作曲家です。

このCDには18曲入っているのですが、
特に思い入れの強い3曲について、
ちょっと書いてみたいと思います。

『雨にぬれても』
高校1年生になってすぐに吹いた曲のうちの一つ。
吹奏楽に編曲されたこの曲には、
ホルンにとって難しい合いの手が書いてあり、
なかなか大変でした。
でも、チャーミングで大好きな一曲です。

『アルフィー』
イギリスのアビー・ロード・スタジオを特集したテレビ番組だったと思いますが、
シラ・ブラック(女性歌手)がカヴァーしたこの曲を聴き、
その魅力にはまってしまいました。
吹奏楽版はフリューゲル・ホルンのソロをフューチャーした編曲。
今から10年くらい前に、
せせらぎで演奏しました。

『プロミセス、プロミセス』
5拍子を多用した面白い曲。
中学2年生のとき、ビッグ・バンド・フェスティヴァルで
中学合同バンドが演奏しました。
でも、私はそこには選抜されず、
「ああ、俺もこの曲演奏したいなぁ」
と指をくわえていたのを思い出すなぁ。

普段やらないことをやってみる~その2~2012年10月6日

短期間で演奏会の準備をするのって、
ホントに大変ですな。

最近の合奏練習は、
曲のアタマからやって、
気になるところがあったら止めて稽古し、
またそこから全体で通していき、
これでよいな、と思ったら次の曲へ。

これまでなら、小返しを踏まえて、
もう一度通してみよう、
というスタイルでしたが、
とても追いつかないのでこんな風にやってます。

かと言って、
合奏が雑になっているかといえば、
そんなことはないと思います。
短時間集中型の良い練習が積めていると思います。

ただ、通して確認というのがなかなかできないので、
プレイヤー諸氏には不安があるかも知れませんな。

やっぱりこんな時に大切なのが、
普段から曲を思い浮かべておく、
イメージ・トレーニングなんだと思いますよ。
私の場合は「鼻歌練習法」ですが。

だと言って、
自動車や自転車に乗りながらのイメージ・トレーニングは要注意!
安全運転第一でいきましょう。

あご2012年10月4日

中学生になって吹奏楽部に入って、
特にこの楽器がやりたい!っていうのがあった訳じゃありません。
「ホルンはどうや?」
と勧められるままに、
ホルンの練習を始めただけのことでした。

炎天下でマウスピースを吹いていて
日射病にやられたりしながらも、
約一ヶ月で合奏に参加できるようになりました。

多くの二軍選手を尻目に
夏のコンクールにも中一で出演したのでした。

このままホルン吹きとして順調に成長できたかと言えば、
そうではありませんでした。
ホルンの上級生のN先輩がコルネットにコンバートされ、
中学一年の後半にはファースト・ホルン、つまり高音域を任されるようになり、
奏法が狂い始めたのでした。
基礎ができていない状態で高い音を吹くのは、
それがまた中学生という右も左も分からない奴が吹くのは、
実は危険極まりないのです。

私の場合、
下唇が全く使えない奏法となってしまいました。
無理やり高い音を吹くようになったためでした。

トランペットもホルンも同じなのですが、
金管楽器というのは、
上下の唇の振動を楽器に伝えて発音しています。
「上」と「下」です。
その片方が使いきれていない…
これではいい音が出せる訳がありません。
(もちろん、イチロー選手のように、
型にはまらないで凄い成績を残す人もいますが、
多くの凡人は基礎を踏まえないとそんなことはできないのです)

中学時代はなんとかごまかせたものの、
高校ではそうはいきませんでした。
楽曲中に高音が出てくるのは仕方ないとしても、
普段の練習では高い音を吹くことを禁じられました。
ひたすら中低音域のロングトーンを繰り返す日々でした。
それはそれは暗い毎日でしたな。

高校の先生に紹介してもらったホルンの先生に習いにも行きました。
その先生の教えは、
「ロングトーンばかりではダメ。
アンブシュア(簡単にいうと唇のフォーム)を安定させながら、
音階練習、
分散和音の練習を積み上げるのが大切。
それを毎日続けて、
やっと半年で効果があらわれるかどうかっていう世界やで」

管楽器の肝は、
もちろん腹式呼吸です。
それに加えて、
先生の教えは「あご」の強化でした。
その練習法が上記の音階練習、分散和音の練習です。

とにかく先生の言葉を信じて、
半年間、音階練習と分散和音の練習に明け暮れました。

すると不思議なことに、
巻き込んで使い切れていなかった下唇はしっかりとあごに支えられるようになり、
音色も改善され、
スタミナもつき、
自身を持ってホルンを吹けるように体質改善されたのでした。

※※※

せせらぎで合奏しながら、
チラチラっと皆さんの奏法を観察しています。
やっぱり長年続けてこられた方は、
あごがしっかりしているな、と感じます。

これ、かなり大切な肝だと思いますゾ。