山紫水明2015年6月30日
週末は本当によく降りましたが、昨日は梅雨の晴れ間。
夏至を過ぎたばかりだから日差しはきついのですが、日陰に入るとひんやりするくらい。
あまりに気持ちいいので、鴨川沿いの散歩を思いつきました。
京都を囲む山々も、鴨川も、土手の緑も日の光を浴びて美しく輝いていました。
普段何気なく目にする光景ですが、京都観光に来た人の気分で楽しみました。
2015年06月
週末は本当によく降りましたが、昨日は梅雨の晴れ間。
夏至を過ぎたばかりだから日差しはきついのですが、日陰に入るとひんやりするくらい。
あまりに気持ちいいので、鴨川沿いの散歩を思いつきました。
京都を囲む山々も、鴨川も、土手の緑も日の光を浴びて美しく輝いていました。
普段何気なく目にする光景ですが、京都観光に来た人の気分で楽しみました。
『海街 diary 』を観ました。
是枝裕和監督の最新作ということで、とても楽しみにしていました。
TOHO シネマズ二条の中で一番大きなスクリーンでかかっていましたが、雨がシトシト降る日だったせいか、いい感じに空いていました。
鎌倉で暮らす三姉妹のもとに異母妹が引っ越してきて、本当の四姉妹になっていく一年間を描いた作品。
ということは映画の予告篇で認識できていたのですが、彼女たちを取り巻く人たちの関係性を把握するのに時間がかかり、映画の前半はいささか頭の中が混乱していました。
今はスッキリ整理できたので、落ち着いてもう一度観たいと思える作品です。
鎌倉でまず思い浮かぶのは、『男はつらいよ』の、いしだあゆみさんがマドンナの回です。
京都で寅さんと知り合ったいしだあゆみさんが葛飾柴又の寅さんのもとを訪ねてきて、そして二人がデートするのが鎌倉でした。
あじさいの花が綺麗だったのが印象的で、かつ、切なかったのを覚えています。
そして『ふたつのスピカ』を思い出します。
原作はコミックスですが、私は読んだことがありません。
私の中にある『ふたつのスピカ』は、NHK が制作したアニメーションです。
主人公・あすみの出身地が鎌倉。
東京の高校に進学するため故郷を離れるまでの年月、鎌倉で多くの経験をします。
高校進学後が中心となるストーリーですが、アニメでは何度もあすみの幼少期から中学時代が振り返られ、鎌倉での出来事が彼女の人格形成に大きな影響を与えたことが描かれます。
『海街 diary 』には美しく印象に残るシーンが多々ありますが、まえだまえだの前田旺志郎くんが広瀬すずさんをチャリンコの荷台に乗せて桜のトンネルを疾走する場面の美しさと言ったらなかった!
ジブリ映画の『耳をすませば』を思い起こしました。
音楽の感じも『耳をすませば』の透明感に通じるものがあるなと思いました。
もっとラフマニノフ的な憂愁の美も感じましたが。
『海街 diary 』の音楽担当は菅野よう子さんでした。
『花は咲く』の作曲者です。
短いテーマの中に感情の起伏が幾重にも織り込まれた『海街 diary 』の音楽は、『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽のように、これから長く残っていくのではないかと思いました。
珍しく、サウンドトラックを買って帰りました。
と、いろいろ書いてきましたが、この映画の核にあるのは「鎌倉」という街ではないでしょうか。
私、先祖代々にまつわる事情から、これまで鎌倉を避けてきました。
が、私個人の気持ちからすれば、鎌倉は訪れてみたい場所であり続けているのです。
『海街 diary 』でその気持ちが固まったように思います。
6月26日の練習は、
ピッコロ ×1
フルート ×4
B♭クラリネット ×6
バス・クラリネット ×1
ソプラノ・サックス ×1
アルト・サックス ×2
トランペット ×6
ホルン ×5
トロンボーン ×4
ユーフォニアム ×1
テューバ ×1
ストリング・ベース ×1
パーカッション ×5(エキストラの方を含む)
そして私の計39人で合奏を行いました。
この回と、本番二日前の7月3日は、レギュラーで21時まで使わせてもらっているスタジオの借用時間を1時間延長しています(ただし、ご近所への配慮から、音出しできる時間は21時30分まで。合奏後の個人クール・ダウンも控えねばなりません⇒打楽器の皆さんの後片付けのご苦労に思いを致せばなおのこと)
今年のせせらぎコンサートに向けては、本番一週間前の日曜練習の会場が確保できなかったため、レギュラーの金曜スタジオ練習の重要度がより一層高まります。
とはいえ、ほとんどの楽員が金曜日には仕事を抱えている筈ですので、日曜のように落ち着いて取り組むのは無理で、途中参加の皆さんはウォーミング・アップもままならない状況で合奏に突入していきます。
私が奏者だった頃、ウォーミング・アップなしでいきなり楽曲を吹くなんてのは無理でした。
その無理難題を皆さんに強いているのかと思うと申し訳ない限りですが、済みません、何とか対応してください。
平日夜のレギュラー練習の宿命みたいなものです。
事ここに及べば、もはや些事にこだわるべきではなく、かと言って細かなニュアンスに関わることも重要。
限られた時間の中で合奏を進めていくのは胃が痛いです。
きっと、「その箇所を何度も採り上げるのではなく、こっちをやってよ!」という方もおられることでしょう。
心苦しい限りです。
大概、一発目はうまくいかなくて、二回やると思い出すからか、いい演奏になります。
(初見曲だと、緊張感漂う一発目が意外と良くて、二回目はダレるというのもありますが)
ということは、一発目が、実は一発目ではなく二回目であるようにすればいいのでは。
鼻歌トレーニング、効きますよ。
たまたま CD を聴く順番が回ってきたので聴いたカレル・フサ作曲『プラハのための音楽 1968』。
この楽曲を「たまたま」聴くなんていうのは失礼極まりないこととは思いますが、私の視聴スタイルなので、ごめんなさい…
ここでは政治的なことではなく、この曲を聴いたことをきっかけに思ったことを書きたいと思います。
フサの激しい怒りを表現したと思われる強烈なリズムを聴いていると、ホルストの『組曲 “ 惑星 ”』の第1曲「火星」を思い出します。
『惑星』のほうが古いので、もしかするとフサはその影響を受けたのかもしれないな、と思ったりします。
『交響詩ウルトラセブン』の中に「侵略者の魔手」という曲がありますが、これもホルストの影響があるのではないかと思ったり。
ホルストの『惑星』は、私の勝手な想像ですが、いろんな作曲家に与えた影響が大きいのではないかと思います。
特に神秘的な表現や、宇宙の表現の源のような気がするのです。
SF 大作映画のサントラを聴いていて、「これ、ホルスト的やなぁ~」と思うこと、よくあります。
NHK 京都放送局での公開収録で、中国琵琶の生演奏を聴きました。
ラジオのディレクターをしていたとき、京都在住の琵琶奏者の方をゲストに招き、琵琶を生演奏してもらったことがあります。
日本の琵琶だった筈で、バチで弾いておられたように記憶しています。
が、中国琵琶は5本の指それぞれにピックをつけて演奏しておられました。
そこが大きな違いなのかなと思います。
いわゆる特殊奏法になるのかも知れませんが、一種の打楽器のような音を出してみたり、表現の幅の広さに驚きました。
ときに吹奏楽ではない音楽にナマで触れさせていただくのもいいものです。
私の「練習法」、と呼んでいいのかどうかは別として、とにかく毎日やっているのが「鼻歌」で演奏会のプログラムをなぞること。
カッコよくいえば「イメージ・トレーニング」という奴ですな。
実際に鼻歌を音にする場合もあれば、頭の中で再生している場合も。
音を出す際は、状況によってはマスクをかけます。
いつでもどこでもできるので便利。
まず、歩いているとき。
それから、電車の中で(マスク着用、もちろん小声で)。
または、トイレにしゃがんでいるとき。
あるいは、寝る前。
さらには、仕事中にもできちゃいます(頭の中で再生)。
もちろん忙しくてどうにもならないときは無理ですが、仕事の合間、ホッと一息つきながら頭の中で楽曲をイメージ。
急に話しかけられて途切れることもありますが、それは仕事中なので仕方ない。
また次に時間ができたら途中から再生です。
たった一回きりの本番ですから、「振り間違えたらどうしよ…」と思うと怖くて、いつの間にか鼻歌を歌ってることもあります。
気が付いたら一日に本番を2回も3回もやってしまうことが。
すると精神的な疲れがたまるのです。
なので、今回のせせらぎコンサートを目指しては、一日一回にとどめることにしました。
疲れ方が全然違うことが分かりました。
多くても一日一回と、あと数曲。
例えば、プログラムが10曲あるとして、それらすべてを鼻歌したあと、1~3曲目まで鼻歌。
翌日は4~10曲目、1~3曲目を鼻歌したら、4~5曲目まで鼻歌、という具合。
毎日、第1部アタマから第2部尻までというやり方だと飽きてくるので、変化を付けるのにも、もうちょっとだけやっときたいという気持ちを満たすにも最適。
割といい感じの練習になっています。
とにかく、やり過ぎて「鮮度」が落ちたらいけませんな。
豪雨に見舞われた方には申し訳ありませんが、昨日の京都は素敵な雨でした。
その気になれば充分散歩もできるくらいの降り方だったのですが、練習日でスコアを何冊も抱えていたのでそれは控えました。
雨上がりがまた気持ちよかった。
ひんやりした空気の肌触りが心地よく、いくらでも歩いていたい気分でした。
そんな6/19(金)の合奏は、
ピッコロ ×1
フルート ×2
B♭クラリネット ×4
ソプラノ・サックス ×1
アルト・サックス ×2
トランペット ×4
ホルン ×5
トロンボーン ×3
ユーフォニアム ×1
ストリング・ベース ×1
パーカッション ×4
そして私を含めた30人で練習しました。
また、見学の方をお二人お迎えしました。
演奏会直前なので楽器の持ち込みは控えていただき、まさしく「見学」していただきました。
『サザエさんア・ラ・カルト』は何よりも「快活」でありたいと願います。
「だる~く」ならないよう、真剣に演奏したいものです。
(昨日はイイ感じになりました)
『ビター・スウィート・ボンバ』は苦労に苦労を重ねてきた楽曲です。
それが今では最もノリよく演奏できる曲の一つになってきました。
が、何度やってもどうにもならないところがあり、頭が痛い。
と、悩んでいても『雨のち晴レルヤ』で気分爽快。
まさに今日の天気。
覚えておきたい感覚。
スカッとするといえば、木曜日に観た『靴職人と魔法のミシン』。
『雨のち晴レルヤ』と似た感覚。
そういや、木曜日はレイトショーだったため、終映後にパンフレットを買い損ねたことを思い出し、練習帰りに TOHO シネマズ二条に立ち寄りました。
パンフを読めば再びスカッとすることでしょう。
『雨のち晴レルヤ』の勉強です(⇒ホンマか?)
誰もが嫌いな筈の梅雨。
私も昔は嫌いでした。
この季節がいいな、と思うようになったのはどれくらい前でしょうか。
せせらぎコンサートに向けて熱が入っていくのと、蒸し暑さが増していくのがシンクロするのだと思います。
今日のシトシトした雨はとてもいい感じ。
が、ゲリラ豪雨は勘弁してほしい。
例年、6月のこの時期に定期の人事異動があります。
私としては演奏会に向けて集中したいところで、少し気が散らされて困ります。
私としては落ち着いて音楽活動できればいいので、別に異動したくありません。
が、17年も異動してないと、そろそろ引っ掛かるんじゃないかとヒヤヒヤなのです。
蓋を開けてみると、心配することは何もありませんでした。
これで心置きなく演奏会に向かっていけそうです。
グリッサンド。
例えば、トロンボーンのスライド・アクションを活用して、高い音と低い音をシームレスに繋ぐ、あれ。
動物の咆哮をホルンで表現する、あれ。
『ラプソディ・イン・ブルー』の曲頭、クラリネットのグリッサンドも有名。
木管楽器にとっては難しいでしょうね。
フラッター・タンキング。
舌を震わせて奏する、いわば管楽器のトレモロ。
マウスピースをくわえるクラリネットやサックスでは不可能だったのでは?
そして特殊奏法の宝庫といえば、パーカッション。
『ペルセウス』ではティンパニの上に乗っけたシンパルをロールする奏法が出てきます。
不思議な世界を作ってくれます。
同じ『ペルセウス』で、サンペンダー・シンバルを弦バスの弓で擦る、というのが登場します。
が、その指示に気付いたのが先日の日曜合奏でした。
しまった!
練習後にT永パーカッション・リーダーから連絡があり、楽団で弓を所有しているとのこと。
そういえば、数年前、『海の男達の歌』を演奏した際、ヴィブラフォンを弓で擦り、鯨の歌を表現するっていうのをやりましたな。
さて、どんな感じになるでしょうか。
楽しみにしております。