ようやく2025年5月27日
『サバトの夜の夢』のコンデンス作業がようやく終わりました。
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コンデンス作業というのは、
移調楽器多々のフル・スコアを、
すべて実音表記にし、
4~5段くらいの五線紙に纏める仕事。
つまり、
コンデンスド・スコアを作る作業です。
それで即、楽譜が覚えられるという訳ではありませんが、
複雑なスコアを理解するのに大切な作業です。
『サバトの夜の夢』はやはり大曲です。
約8か月かかりました。
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『サバトの夜の夢』は元々、管弦楽曲ですので、
管弦楽スコアと、
吹奏楽に編曲されたフル・スコアとを照らし合わせます。
吹奏楽に編曲する際に、
いろいろな楽器に複雑に割り振られた音が、
管弦楽スコアを読むと、
実は一本の動きであることが分かったりします。
ですので、
管弦楽スコアには大分助けられました。
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コンデンス作業の過程で、
・管弦楽とは違うオクターヴに音が振られている
・和音上は正しいのだが、管弦楽には書いていない音をわざと書いている
・演奏しやすいように、アーティキュレーションやリズムが変更されている
等々の編曲者の意図が見えてきたりします。
同時に、
ちょっとした書き間違いや見間違いだと思うのですが、
音が違っている箇所も見つかったりします。
練習しながら、
そういう点も少しずつ直してきました。
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今回の演奏会は、
『エル・カミーノ・レアル』
『サバトの夜の夢』
という、
ダブル・メイン・プログラムの構成となっています。
(→勝手に命名)
どちらもコンデンス作業し終えたのですが、
どちらも大変な楽曲です。
と同時に、
読めば読むほど味が出ると申しましょうか、
よく練られた作品だなぁ~と感じます。
あと約1か月、
もう少し掘り下げたいなぁ~と思います。