少し力を抜いて2012年9月29日
新曲を初見で合奏する、
しかもアップ・テンポな曲だったとしましょう。
大概、突っ走ってしまいます。
音量もどんどん上がります。
余裕がなくなるんですな。
高校時代の恩師の教えは、
とにかくゆっくり練習すること。
先生の指定は時に信じられないくらい遅かったりするんですが、
そのおかげでいろんなことに神経が回るようになるのです。
音程であったり、
音色であったり、
演奏姿勢であったり。
ピアノの先生の教えは、
何か一つをやめてみること。
例えば、短いフレーズだけでも楽譜を見るのをやめるのです。
(もちろんそのフレーズは覚えます)
そして指先をしっかり観察すると、
フィンガリングの欠点が見えてきたりするのです。
どちらの先生の教えも、
余裕なく、
そして工夫なく、
ただ必死にやるだけでは効果が上がらないよ、
と言ってくれているように思います。
すこーし力を抜いて自分自身を俯瞰するように観察すること、
大切だなぁと思います。