右利き?左利き?にまつわる、あれこれ2010年8月31日

楽器演奏に、利き手による有利不利はあるのだろうか?

せせらぎは、よく、フィリップ・スパークの作品のお世話になっている。
彼は左利きだ。
少年時代にヴァイオリンを弾いていたそうだが、
限界を感じてトランペットに転向したそうだ。
弓は腕全体を使うから難しくて、
ピストンならば利き手でなくても大丈夫なのだろうか?

私も左利きだ。
かつてはホルンを吹いた。
ホルンといえば左手でキーを扱うが、
左利きの私が有利だと感じたことはなかった。
私よりフィンガリングが上手な右利きの奏者は、
まわりにゴロゴロ居たものだ。

左利きの松崎しげるさんは、
少年時代に左利き用のギターを買ってもらえず、
仕方なしに右利き用のギターを左手で弾いていたという話を聞いたことがある。
右手で押さえる弦のポジショニングも逆だし、
左手のアルペジオも逆。
きっと「掻き上げる」ことが多いに違いない。

東北楽天ゴールデンイーグルスの岩隈投手。
昨年のWBC決勝戦に先発、
見事ゲーム・メークした日本を代表する右腕である。
ところが、実は彼は左利きなのである。
牛丼チェーン店のCMで、左手にお箸を持って食べるシーンがあったので分かった。

右投げ左打ちという野球選手はとても多いが、
左利きなのに右投げというのは岩隈選手しか知らない。
利き手と逆で、それもプロの投手として一流などというのは、
並大抵でない苦労があったと思う。

この世の中、8割を占める右利きに有利にできていることが多い。
2割の左利きは文句もいわず工夫を重ね生活している。
ねぇ、左利きのクラリネット奏者・こまっちゃんはどう思う?