新旧ピッコロの “ 乗り ” 具合2014年6月8日
先週の金曜日(5月30日)、
突然、ピッコロ(楽器A)が壊れました。
全く音が出なくなったのです。
ピッコロ奏者のM井さん、慌てることなく修理に出し、
6月1日の日曜練習には別のピッコロ(楽器B)を持って来られました。
何と、全く同じ機種のピッコロをもう一つ持っているのです。
せせらぎには、実にいろんな楽器を持っている人がいますが、
一人で同一楽器の同一機種を2つ持っているのはM井さんだけかも。
実はこれには訳があります。
2011年のせせらぎコンサートで
スパーク作曲『交響曲第1番 “ 大地、水、太陽、風 ” 』を演奏しましたが、
何と、ピッコロを2本用意することが求められる楽譜だったので、
当時大学4回生だったOSSKさんに2nd.ピッコロをプレイしてもらうべく、
同一機種をもう一本購入されたのでした。
せっかくなら、音色を統一させたほうがよいだろうということで。
1st.ピッコロ(楽器A)=M井さん
2nd.ピッコロ(楽器B)=OSSKさん
で練習が進んでいたのです。
OSSKさんの就職も決まり、
何とか関西で働くことができ、
せせらぎの活動を続けてもらうことも大丈夫だろうな…と思っていた矢先に、
東日本大震災が発生したのでした。
OSSKさんの就職先の都合で勤務地が急きょ東京に変更となり、
退団せざるを得なくなってしまったのです。
ピッコロ2本計画はあえなく頓挫。
フルート、E♭クラリネット、ソプラノ・サックスをも巻き込んで、
パート割を練り直して曲作りをやり直していきました。
そして、ピッコロ(楽器B)も日の目を見ることなく、
保管されることとなったのでした。
※※※
6月1日(日)に久しぶりに聴いた(楽器B)の音。
なんだかいい感じなのです。
ピッコロというのは吹奏楽の最高音ですから、
飛び出して聴こえがちになるのですが、
楽団の音に自然にスッと乗っているような感じ。
私にはそんな風に聴こえました。
そして6月6日(金)には(楽器A)の修理も上がったので、
どっちがAかBか私には分からないようにして吹き分けてもらいました。
その結果、私がいいなと思ったのは(楽器B)だったのです。
決め手は自然な “乗り” 具合だったと思います。