一発目の集中力2010年9月13日
1曲につき、通し~小返し~通し、というスタイルで合奏できたらいいな、と思っています。
しかし、一般バンドの合奏時間はとても短いです。
通し~小返し、で終わってしまったり、
逆に、小返し~通し、だったり、
通して終わり、なんてこともあります。
習熟度を上げるために合奏しているので、2回以上さらえた方がいいと思います。
が、ミスは多いのに1回目の演奏の方がいい、ということがよくあります。
なぜでしょうか?
きっと、1回目の方が集中力が高いのでしょう。
2回目以降は、良くも悪くも慣れてしまう、
つまり技術的には向上するんだけれども、
気持ちの方が、言い方は悪いけれどもダレてしまいがちなのでしょうか。
この「ダレ」を恐れて、吹奏楽コンクール参加に際し、
あまり早い時期から演目に取り掛からない学校もあると聞きます。
映画のパンフレットを読んでいて、
リハーサル1回、本番1回くらいのハイ・ペースでどんどん撮って行く監督さんもいるようです。
このほうが俳優さんのいいテンションを保てるのでしょうね。
だからクリント・イーストウッド監督の作品は名画揃いなんでしょう。
この7~9月でフィリップ・スパークの『ダンス・ムーブメント』に取り組んできましたが、
ダレてる暇のない難しさでした。
あくまで練習曲なので、各奏者の家での取り組みは演奏会曲目と比べれば少なかったろうと思います。
その分、スタジオに来た時の取り組みは真剣でした。
真剣にならざるを得ないくらい難しい曲でした。
9/10(金)の合奏は、特に集中力が高まっていました。
ウォルトンの『クラウン・インペリアル』は時間切れで合わせられず、
『ダンス・ムーブメント』の第4楽章だけをやることになったのですが、
スタイルは小返し~通しの2回です。
そして、通すのが初めてでした。
小返しの時も通しの時も、2回ともハイ・テンションでした。
このように、何回さらっても集中力が保てることをプレイヤーの皆さんにお願いするとともに、
僕自身も、皆さんがより興味を持てるような工夫をしていこうと思いました。
そして定期演奏会終了後の時期の練習曲選定に、
『ダンス・ムーブメント』は大いにヒントを与えてくれました。
来年は何にしようかいな?