オーボエとトランペット、そして、クラリネットとホルン2012年2月9日
先日の団内発表会で聴いた混成七重奏。その編成は、
フルート
B♭クラリネット
アルト・クラリネット
バリトン・サックス
トランペット
ホルン
テューバ
でした。
木管4、金管3の混成です。
アルト・クラリネット、バリトン・サックス、ホルンのブレンド具合が特に印象に残りました。
和音の構成とも相まって、実にやわらかい響きを作っておられたと思います。
上記メンバーにテューバを加えた中低音に支えられ、
フルートやB♭クラリネットが自由に歌えているな、と感じました。
そして、特筆すべきはトランペットでした。
他の6本から抜け出るように旋律線を鮮やかに描いていました。
ふくちくんのトランペットが、
この編成にベスト・マッチしていると思いました。
実際にはオーボエのパートなのでしょうか?
(私の勝手な想像ですが)
そういえば、吹奏楽のスコアには、
オーボエ奏者がいない場合はトランペットで代用するように、
という指示が書いてあることがよくあります。
(トランペットの段に、小さな音符で「Oboe Cue」と書いてあるもの。
「Cue」を英和辞典で調べたら「演奏指示楽節」となっていました)
また、トゥッティ(全合奏)の場面。
トランペットが旋律、
他の金管は伴奏、
木管は細かいスケールをやっているとき、
オーボエはスケールではなく、
トランペットと一緒に旋律、
というのがよくあります。
オーボエとトランペットというのは、
とても親和性がいいのでしょうね。
※※※
ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』第4部に、
クラリネットとホルンが同じ音型を演奏する場面があります。
途中でクラリネットだけになったり、ホルンだけになったりするんですが、
聴いていても私には全く分かりません。
スコアを見て初めて「ああ、分かれていたのか」と分かる次第。
それくらい、クラリネットとホルンの親和性もいいと思うのです。
高校時代、私を含めたホルン・パートの演奏があまりに頼りないと、
クラリネットに同じ音型をかぶされたものでした。
当時は悔しいなと思いましたが、
今、指揮者の立場になってみると、
仕方ないなぁと思ったりします。