2016年03月

劇場で大笑い2016年3月31日

この春一番の楽しみ、それは『家族はつらいよ』の鑑賞。
というと硬いですが、久々に「劇場で大笑い」すること。

その日の劇場は、高年齢層のお客さんでいっぱい。
私たちが一番若かったと思います。

高年齢層、ということは、『男はつらいよ』に慣れ親しんでいた方々だと思われます。
変に小声でクスクスするより、
面白けりゃ遠慮せずに大笑いする「喜劇映画の楽しみ方」をよくご存知なんじゃないかな。

今から10年くらい前だったでしょうか、
確か寅さん40周年ということで、デジタル・リマスター版の特集上映がありました。
全作品ではないんですが、それでも20作品弱かかったのでは。
近隣の松竹系では「なんばパークスシネマ」だけでの上映だったので、
仕事帰りとか、休日とかに頑張って出掛けました。
でも、観ることができたのは半分くらいだったか。。。

私が劇場で寅さんを観たのは、実はこのときが初めて。
最近はどこの劇場も綺麗だし、お客さんのマナーもよくて話し声なんか滅多に聞こえません。
が、この特集上映で、お客さんがゲラゲラ笑う様子に出くわしました。
それも初めて。
何だか新鮮でした。
そんでもって、おいおい泣いちゃったりもするんですよねぇ。。。

『家族はつらいよ』、期待以上に笑わせてもらいました。
ほんでもって、ちょっこしホロッとさせられました。。。

完全アウェイ その22016年3月30日

イタリア映画の『これが私の人生設計』を MOVIX 京都で観たとき、
周りが女性だらけで「完全アウェイやなぁ~」と感じました。

広瀬すずさん主演の『ちはやふる~上の句~』を TOHO シネマズ二条で観たときも、ほぼ同様。
春休みということもあってか、女子中学生、女子高生と思われる二人連れや三人のグループが沢山。
年齢層が低いこともあり、『人生設計』のときよりさらに居心地が悪く、浮いているような気分でした。

映画がありがたいのは、本編が始まればそんなことはどうでもよくなる、という点。
真っ暗な中、みんなでスクリーンに没頭するので、アウェイかどうかなんて分からなくなります。

女子高生が主人公の『武士道シックスティーン』『書道ガールズ』など、大変楽しみました。
競技かるたの世界を描いた『ちはやふる~上の句~』、やはり楽しみました。

『上の句』ということは、後編に当たる『下の句』があります。
楽しみですな。
アウェイでも何でも構いません。

音が消える瞬間2016年3月29日

3月27日(日)は、右京ふれあい文化会館の創造活動室を借りて、久しぶりの日曜合奏でした。
合奏参加メンバーは …

フルート × 3
オーボエ × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 5
サックス × 5
トランペット × 3
ホルン × 2
トロンボーン × 6
ユーフォニアム × 1
そして私の計28人でした。

現在せせらぎにオーボエ奏者はいませんが、
以前在籍していた N さんが助けてくれることになりました。

実行委員会からの申し出により、日曜日の合奏では、
演奏会のプログラムをとにかく全曲通す時間を作っています。
音が荒れる傾向にあり、とても頭の痛い練習です。
音楽の稽古をしているのか、持久走をやっているのか …
続けるうちに「荒れ」がなくなっていけばいいのですが …
全く先が読めません。

丁寧に取り組む曲が、せめて一曲はあるようにしたい。
という思いから、この日の午前中は休憩も挟まずに『ミシェル・ルグランの世界』に取り組みました。

ミシェル・ルグランの作品から、4曲をセレクトしたメドレー。
ルグランの原典が素晴らしいのに加え、真島俊夫さんの編曲もよくできています。
前半の2曲はジャズ、後半の2曲はクラシック調と広がりをみせます。

奏法の違いに工夫があると、曲調がよりよく生きてくると思います。
音の立ち上がり、アタックの強さの加減に気をつけるのはもちろんですが、
音の切り方にも気を配りたいところ。
スパッと切るのか、まる~く切るのかで、かなり印象が変わると思います。

音楽を生み出し、効果的に表現すること。2016年3月26日

作曲家・佐藤直紀さんをご存知でしょうか?
映画『 ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』などの音楽を担当しておられます。
せせらぎで演奏したことがあるものとしては、NHK 大河ドラマ『龍馬伝』のテーマ音楽があります。

私として最も印象に残っているのは、キムタク主演の TBS ドラマ『 GOOD LUCK!!』の音楽。
その中でも、旅客機が飛び立つシーンを描いたと思われる『 Departure 』という曲が忘れられない。
せせらぎでも演奏したことがある『 Departure 』、ジェット機の効果音なんかも入れたかったものです。
(もしかしたら、入れたかも知れません。私は覚えてないのだけれど … )

『 GOOD LUCK!!』が放送されたのが2003年。
それ以来、「音楽 佐藤直紀」とクレジットされると、その音楽を食い入るように聴くようになりました。
映画やドラマそっちのけで、音楽にばかり注目したかも知れません。

先日、NHK の番組『プロフェッショナル仕事の流儀』で、その仕事ぶりが紹介されていました。

私は、佐藤直紀さんは天才だから、
いろんなメロディやアイディアが溢れるように出てくるものとばかり思っていたのです。
が、実際は違いました。
映画やドラマの製作者から渡されたデモ映像を何度も何度も、
時には50回も100回も食い入るように観ながら、
何度も何度も試行錯誤を重ね楽曲を生み出していくのだそうです。

文字通り「生みの苦しみ」が来る日も来る日も続くのです。
さもありなん、と思えなくもないのですが、やはり想像を絶します。

※※※

『プロフェッショナル仕事の流儀』を観た次の日に、映画『リリーのすべて』を観ました。
トム・フーパー監督、エディ・レッドメイン主演。
この春の注目作の一つです。

それはそれは素晴らしい出来で、映画そのものを堪能しつくしました。

と同時に、『プロフェッショナル仕事の流儀』を観た翌日なので、
どうしても音楽に注目してしまいました。
一言でいうと、素晴らしい音楽でした。
そして、その使い方も超一流だと感じました。

担当はアレクサンドル・デスプラ。
トム・フーパー監督の『英国王のスピーチ』を担当していたそうだし、
その他の有名どこではブラピ主演の『ベンジャミン・バトン』や、
ベネディクト・カンバーバッチ(噛みそう!)主演の『イミテーション・ゲーム』の音楽も、この人。

私、どちらかというと、ジャンジャカ音楽が鳴りまくるより、
「ココっ!」ってとこで、ス~っと入ってくるように音楽を使う映画が好きです。
『リリーのすべて』が正にそう。
見事だと思いました。

ひたすら喋りまくったような気がする。2016年3月26日

3月25日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 3
B♭クラリネット × 4
アルト・サックス × 2
トランペット × 4
ホルン × 5
トロンボーン × 4
ユーフォニアム × 1
パーカッション × 2
そして私の計27人で合奏を行いました。

メインの合奏曲目は『ミシェル・ルグランの世界』。

先週は仕事のため練習に参加できず、コンサートマスター U さんが代わりに指揮してくれました。
その時に採り上げてくれたのが『ミシェル・ルグランの世界』の後半。

ですのでこの日は、前半の、テンポの速い箇所を中心に据えました。

ジャズなんだけどもジャズっぽく吹かない。
「吹奏楽あるある」だと思うのですが、ジャズと言えばハネとけば OK 、みたいな感覚があるのでは?
私もそんな一人だったんですが、注意して聴いていると、そうとばかりは言えないようです。
ハネてないんだけれど、ハネてるように聴こえる、そんなノリでやるみたいです。

せっかくの合奏時間だから、出来るだけ多くの時間を楽器演奏に割くべきだと思うんですが、
この日はついつい喋ってしまいました。
時間がない!と焦りながら喋るもんだから、聞き辛い場面が多かったと思います。
誠に申し訳ございません。

完全アウェイ2016年3月20日

『これが私の人生設計』というイタリア映画を観ました。

女性陣にえらく評判のいい映画らしいのです。
私は女性陣ではありませんが、予告篇を観て気になっていました。

いざ劇場に足を運んでみると、
100人くらいいるお客さんのうち、
私を含め男性は5人くらいだったと思います。

私は後ろから2列目に座っていたのですが、
・最後列=女性のみ
・後ろから2列目=私以外は全員女子
・後ろから3列目=女性のみ
これは確かです。

これだけ男がいない状況も珍しいです。
が、それでも私は男一人で見続けました。

そんでもって、むっちゃ面白かったです。

・歴史が好きな「レキジョ」
・広島カープが好きな「カープ女子」
・理系に強い「リケジョ」
などは聞いたことがありますが、
建築が好きな女子というのは初めてです。

この映画の主人公は、とにかく建物が大好き。
子供の頃には、おままごとやお人形遊びには目もくれず、
レゴで街を作ったり、レオナルド・ダ・ビンチの模写をしまくったり。

そんな彼女の暮らしを綴った映画なんですが、
理屈に合わないこと、
さっきと違うやん!ということ、
いっぱい出てきます。
が、そんなこと、許せてしまうのです。
ちょっとした設定の間違い、どうでもええやん!と思えてしまうのです。

なんだかとってもスッキリする映画でした。

久々にとちる2016年3月19日

昨日、3月18日(金)は、

フルート × 2
クラリネット × 5
サックス × 4
ホルン × 3
トランペット × 3
トロンボーン × 1
ストリング・ベース × 1
見学に来られたフルート × 1
4回目の見学で本日入団となられたクラリネット × 1

という顔ぶれで、
コンサートマスター U 氏が指揮して合奏を進めていただいた、
と副団長 F さんから報告をいただきました。

つまり、私は練習に参加できませんでした。
テューバ奏者で副指揮者の K 氏も参加できませんでした。
U さん、どうもありがとうございました。
そして、申し訳ござらぬ。

この日はパーカッション・メンバーが全員お休みだと事前に聞いていました。
なので、ドラムにノッていくような曲を、
敢えてゆっくり、音を確かめつつ練習する日にしたらいいなと思っていました。
しかし、目論見通りにはいきませんでした。

仕事柄、連休前には仕事が逼迫します。
いつものことです。
が、昨日は、たったの「3」連休前にもかかわらず、「年末」並みの忙しさ。
さらに機器トラブルにも巻き込まれ、身動きが取れなくなってしまったのです。

果たして、次の金曜日はどうなるでしょう?
事前に出来ることは早め早めに始末して、なんとか早くスタジオに向かいたいものです。

どこからともなく …2016年3月18日

通勤でよく歩く寺町通り。
大抵は早朝か、夜遅く。

が、稀に昼間に歩くと、どこからともなくクラリネットの音が聴こえてくることがあります。
これが妙なる調べなのです。

鴨川べりを歩いていると、いろんな楽器を弾いている人に出会います。
屋外なので、弾いている人の姿も見えます。

けれども寺町通りで聴くクラリネットの音は、どこから聴こえてくるのか分かりません。
そうなると気になって仕方ありません。

珈琲2016年3月17日

かつてへビー・スモーカーだった私は、
コーヒーを飲みながら何本もチェーン・スモーキングしたものです。
それが今ではタバコを吸わなくなりました。
勤務先の忘年会で、遊びでちょいと一本もらいタバコすることはありますが、
それが二本、三本となることはありません。
つまり、年に一本吸うかどうかです。
完全に常習性がなくなりました。

トランペットの F さんもタバコをやめてかなり経ちましたね。
きっと、もう大丈夫でしょう。

コーヒーとタバコがセットだった私。
タバコをやめるときには、きっとコーヒーも飲みたくなくなるのだろうな、と想像していました。
が、現実は違いました。
コーヒーは美味しいですね。
飲むと、ホッとします。

べたですが、私、「スターバックス」が好きです。
アイスのラテを飲みながらスコアを読み、通勤電車や映画の開映を待つのは至福のひと時です。

近所の「たなかや」のコーヒーも美味しい。
一杯一杯、丁寧に淹れてくださるコーヒーに癒されます。

「さらさ西陣」の西陣ローストもかなりのもの。
ブラックで味わい、お砂糖とミルクを少量入れて楽しむ。
花遊小路のさらさに異動されていた O 店長も戻ってこられ、嬉しい限り。

どのお店も私のようなオッサンを大切に扱ってくれます。
それがまた、コーヒーの味を引き立ててくれているように思います。

耳の錯覚2016年3月16日

ミシェル・ルグランの名曲4つをメドレーにした『ミシェル・ルグランの世界』。
その中の1曲目、『キャラバンの到着』の演奏が大変です。
いわゆる “ ジャズ・ワルツ ” で、3拍子が続くのですが、時に拍子感がどっかへ行くようで。

編曲者の真島俊夫さんによると、テンポの速いモダン・ジャズは決してハネないそうです。
でも、ハネてるように聴こえる場面も多々あります。

原典である映画『ロシュフォールの恋人たち』のサントラを聴くと、曲の冒頭で、
ストリング・ベースが刻む特徴的な8分音符の連続音型が出てきます。
ピチカート奏法なので、ハネていないことが一目(聴?)瞭然。
が、バス・クラリネットが重なると、ハネているように聴こえるんですね。
音の長短、強弱によってハネてるような錯覚を生むのでしょう。

これが、天才ミシェルの狙いなんでしょうか?