子供のころ嫌いだったもの~その2~2012年9月23日

ちょっと前に、
子供の頃は散髪してもらうのが嫌いやったのに、
今では至福のひと時と感じる、
という話を書きました。

散髪してもらいながら、
他にも大人になってから好きになったものがあるなぁ~と、
ぼんやり思っていたのです。

今回は食べ物の話。

☆トマト☆

駄目でしたネ、子供の頃は。
それが今では大好物。
特に夏場など、
トマトをスライスし、
みじん切りしたタマネギと
コールスローまたは白のフレンチドレッシングをぶっかけた奴があれば、
夏バテせずに過ごせます。
トマトジュース、
子供の頃は全く受け付けませんでしたが、
もちろん今ではゴクゴク飲みます。

☆鯖(さば)☆

なぜこんな旨い魚を、
子供の頃は全く食べられなかったのか不思議だと思うくらい、
今では私の定番。
行きつけの呑み屋では、私の顔を見ると、
「今日はいい鯖のきずしがありますよ」
と勧めてくれます。
そして、締めは鯖寿司。
しめ鯖って言うくらいやし(←おやじギャグ)

☆カニ☆

エビはバクバク食べることができるのに、
カニには全く手をつけることができなかった子供時代。
いやはや、不思議でなりません。

そんな私を変えてくれたのは、
職場の後輩、タナカ・ヒデノリ君でした。

釣りをしたりダイビングをしたり、
海で遊ぶのが大好きだったヒデ。
釣った魚をその場で捌いてしまうような奴なんです(←かなり尊敬します)

そんな彼の企画で兵庫県の香住にカニを食べにいくことになりました。

カニが苦手で尻込みしている私を、
「ふーさん(←社での私のあだ名)、思い切って行きましょうや!」
豪快で強引なヒデの誘いに引っ張られ、
兎にも角にも香住に連れて行かれたのでした。

じっちゃんばっちゃん二人でやってる民宿に泊まったんですが、
そこでいただいたカニの、
旨いのなんのって!
聞けば、
じっちゃんが採れたてのカニを漁港に買出しに行ってるそうなんです。
その土地で、
採れたての新鮮な食材をいただく。
とても大切なことなんだなぁと実感しました。

(マレーシアの屋台で食べた「ドリアン」、
滋賀県五個荘町(現・東近江市)で食べた「ふな寿司」、
どっちも新鮮で旨かったナァ)

こうして私にカニの本当の美味しさを教えてくれたヒデは、
その後、営業に異動。
私もラジオのディレクターになって、
しばらく会いませんでした。

そしたら、
「ヒデの体調が悪いらしいで」
という噂が聞こえてきて、
数日後、
ガンで他界したという知らせが…
30歳になるかならないかという、
あまりに早すぎる突然の死でした。
今から15年くらい前のことです…