『オール・アバウト・ユー』を久々に合奏しました2012年9月22日

8月にテスト合奏して、
まずは感触を掴ませていただきました。
プレイヤーの皆さんにとって、
というより、
私自身が感触を掴ませていただくための合奏でした。

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22年前に採り上げた際の印象は、
「とってもいい編曲だ!」
でした。
今でもその印象は変わりません。

それ以来、一体どれだけの楽曲と向き合ってきたことでしょうか。
私自身、いろんな音楽経験を積ませていただきました。

その上で『オール・アバウト・ユー』のスコアをめくってみたのです。
すると、
「これはいろいろと問題があるかも知れへんぞ。
とにかく一回、音にしてみるのが大切やな」

そんな訳で8月に一回さらっと通させてもらったのでした。

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スコアとパート譜の不一致であったり、
強弱記号の不整合であったり、
アーティキュレーションの不揃いであったり…
いろんな問題点が見つかりました。

約一ヶ月かけて、
楽譜の再編集を行ってきました。
それはとっても細かい作業なのですが、
私はとても楽しかったのです!
それは、
『オール・アバウト・ユー』の編曲に対する
カヨちゃんのスピリットを感じとる仕事だったからです。

偉大な作家の偉大な作品と出会った編集者の気持ちって、
きっとこんな感じなんだろうなと思います。

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9/21(金)、
手直し後、初となる『オール・アバウト・ユー』の合奏を行いました。

カヨちゃんの編曲は、
本当によくできていると思います。
各楽器がよく鳴ります。

でも、他の曲に比べて、
まだまだプレイヤーの皆さんが
楽譜の表面をたどっているような感じがしました。
もう少し慣れれば、
楽しくて勢いのある演奏が産み出せると感じました。