演奏会で、お昼寝2010年6月15日
歩くことの効用、実はいろいろあるんです。
まず、歩くこと、そのもの。
とにかく歩くことは気持ちいいです。
次に、無意識に何かを思いつくこと。
歩いていると、ふと、「あっ、次の合奏、こういうことに注意してみよう」
といったことを思いつくことがあります。
すぐに忘れるので、紙と鉛筆をポケットに入れておくことが重要。
逆に、意識的に鼻歌を歌いながら歩くこと。
人通りが多いなら、頭の中だけで歌えば恥ずかしくありません。
演奏のシミュレーションも大概歩きながらやってしまいます。
また、素敵なお店と出会うことがあります。
そのいくつかには飛び込みます。
そのうち、気に入ったお店には何度か足を運びます。
いつの間にやら常連さんの列に加えていただくことと相成ります。
ここ数年で開拓した店のほとんどが、自分の足で稼いだ結果です。
雑誌や本で紹介された店というのはわずかです。
(自ら開拓したんだけど、あとでLeafを読んだら載っていた、
というケースは多々ありますが…)
そんな素敵なお店たちの数軒には、
せせらぎコンサートのチラシを置いていただくことができました。
歩き=宣伝活動にまで繋がるとは、自分でもビックリです。
さて、そんなお店の中に、
たった一人で何から何まで切り盛りしてはる店があります。
なので、料理を出してもらうまで30分以上待つなんてこともあります。
あんまり忙しそうなので、空いたお皿をさげることやテーブル拭きなどは、
ついつい手伝ってしまいます。
日曜定休にしてはるので、
「日曜昼下がりに一週間の疲れを癒しましょう!
昼寝がてら聴きに来てくれませんか」
と、厚かましくお誘いしました。
快諾していただくと同時に、
店頭にもチラシをいくつか置いてくださいました。
いつも忙しくしてはるから、
つい「昼寝がてら」という誘い文句を発しましたが、
これ、結構、重要なことだと、あとで思い至りました。
というのは、「眠くなるほどいい演奏」ということも言われるからです。
私が勝手に私淑するマエストロ、
フレデリック・フェネルさんが指揮された東京佼成ウィンドオーケストラ。
出張に絡めて東京までしばしば聴きに行ったもんです。
そりゃもう、至福のひとときを味わう訳ですな。
さらに、ということで休憩時間にビールを頂戴する訳ですな。
あまりの気持ちよさに、ついウトウトしちゃう訳ですな。
何しとんねん!というところですが、
フェネルさんとT0KWOの生演奏があんまりにも素晴らしいから、
お昼寝へと至る訳です。
お昼寝したって、ちゃんと聴いているんですよ、全身全霊を傾けて。
(→ホンマかい!)
比肩するのはおこがましいのを重々承知で、
お昼寝できる演奏を目指したいものだと思いました。
しかし、いびきはいけませんぞ!演奏会場や劇場では。