スキー・ジャンプ2012年2月22日

2月18日に行われたノルディックスキーのワールドカップ・ジャンプ男子・個人第21戦で、
伊東大貴選手が209メートル&209.5メートルを飛び、2位に入りました。
優勝したのオーストリアのマルティン・コッホ選手で、
218メートル&221.5メートル(=最長不倒)!

何なんだ、この距離は!と思われる方もまだまだ多いことでしょう。
が、ジャンプ台には、子供用の小さなものから巨大なフライングヒルまで、
様々あるのです。
つまり、前述の大会はフライングヒルだった訳です。

ワールドカップ・ジャンプで用いられるのが、
ノーマルヒル(K点90メートル、ヒルサイズ100メートルくらい)、
ラージヒル(K点120メートル、ヒルサイズ140メートルくらい)、
フライングヒル(K点180メートル、ヒルサイズ200メートルくらい)の3種類。
(K点やヒルサイズはジャンプ台によって異なります)

最近のワールドカップ・ジャンプではノーマルヒルは滅多に使われません。
ほとんどがラージヒルで競われます。
そして、時々フライングヒルの大会があります。
(オリンピックではノーマルヒルとラージヒルが行われますし、
日本にはフライングヒルの台がありません。
フライングヒルの知名度が低いのも仕方ないか…)

伊東選手が2位に入った個人第21戦はドイツのオーベルストドルフで行われましたが、
ここのフライングヒルは、K点185メートル、ヒルサイズは213メートル。
コッホ選手はヒルサイズを8.5メートルも超えての大ジャンプで優勝したのです。

※※※

運動音痴の私ですが、本当はスポーツが好きです。
(正しくはスポーツ観戦と言ったほうがいいでしょう)
これまでも野球やF1の「ひとりごと」を書いてきましたが、
実はスキー・ジャンプも大好きなんです。
世界の名だたるジャンパーが集結するワールドカップ・ジャンプ、
その中でも特にフライングヒルの大会にはワクワクします。

ジャンプっていうのは、素人目には美しく遠くへ飛ぶという印象があります。
が、正確には、できるだけ遠くに「落ちる」競技なのだそうです。
遠くへ飛ぶ、というより、近くに落ちないように、
選手は日夜努力を積んでおられるのかもしれません。

が、私は憧れを持って見続けている素人です。
やっぱり、トップ・ジャンパーのジャンプを観ていると、
飛んでいるような感じがし、
それが堪らんのです。

着地しそうで着地しない、もう一度浮力を得てふわっとする感じ。
本当は物凄いスピードでランディングしているんですが、
スキー板と着地点との間の空気がゴムボールのような弾力を生み、
ソフトにランディングしているように見えてならんのです。

野球もF1も生で観たことがありますが、
スキー・ジャンプは未だ生で観たことがありません。
寒がりの私ではありますが、何とかそれに耐え、
世界のトップ・ジャンパーが頭上を飛んでいくさま、
観てみたいものです。