2017年01月

メカニカルな楽曲2017年1月31日

楽曲構成がよく計算されているので舌を巻いたのが、
ヤン・ヴァンデルロースト作曲の『ダイナミカ』。
演奏したのはもう何年も前ですが、
「よく出来た曲やなぁ~」という印象が今なお強いです。

同じように、その見事な構成に圧倒されるのが、
レイフ・ヴォーンウィリアムズ作曲の『トッカータ・マルチアーレ』。

昨年夏の練習曲として採り上げました。
有難いことに楽譜の正誤表があったので、
そこに載っていた項目だけを修正しました。
が、合奏してみるとまだまだ直さなければならない音符が沢山あることが分かりました。

次の演奏会が30回の節目ということもあり、
実行委員会の選曲作業も早めに行われたので、
夏の練習曲をさらう期間は短く終わりました。
しかし、私の中で『トッカータ・マルチアーレ』は全く終わっていません。
次に練習できる機会に向けて、手直しを進めています。
とはいえ、演奏会の曲目を読むのと並行してなので、
毎日ちょっとずつですが。

『トッカータ・マルチアーレ』が凄いのは、
各楽器の役割が目まぐるしく変わっていくことです。
旋律をやったかと思えば伴奏に回り、
かと思えばまた旋律。
こんな動きがひっきりなしです。
滅多に旋律に回ることのない低音楽器もしょっちゅう旋律を担当するし、
スネア・ドラムのリズムだって旋律になってる場所もある。
まるで万華鏡を見ているかのようです。

そんな楽譜ですので、読むのは困難を極めます。
それ以上に演奏するのが大変難しい筈。
アンテナを張り巡らせていろんな楽器の動きを察知するようにしないと、
曲の構成を感知しきれないと思うのです。

だからいい練習になるのです。
練習で終わらせるのはもったいないくらいですが。

見事なハッピーエンド2017年1月30日

第二次大戦後のエストニアを舞台とした映画『こころに剣士を』。
原題は『剣士』。
また何やら思わせぶりな邦題ですな。

大戦中、ドイツ軍に召集されたエストニア人の男が、
戦後、ソビエトの目を逃れるようにして田舎町にやってきます。
そこで体育教師としてひっそりと暮らしはじめます。

元フェンシング選手だった彼は、
生徒に乞われるようにフェンシングの指導を始めます。
また、教師仲間の女性と恋仲に。

しかし、遂に過去の経歴がバレ、
レニングラードで開かれたフェンシングの大会で子供たちが優勝した直後、
当局に捕らえられてしまいます。

おそらく強制収容所に送られたのだと思いますが、
匂わせるだけでハッキリとは描かれません。
数年後に釈放されて田舎町に戻ってきた男を、
彼女と子供たちが迎えるシーンでエンドクレジットとなり、
実話がベースとなっていたことが分かります。

ああ良かったと思いました。
今年観た映画の中で(まだちょっとですが)、
一番のハッピーエンドだったと思います。

しかし、良かった良かったでは済まされない面もあります。
なぜドイツ軍に召集されたことで捕まってしまうのか?
エストニアをはじめとしたバルト三国の歴史を紐解く必要があります。
パンフレットを読んで分かりましたが、
大国に挟まれた国の悲哀は今なお続いているようです。

ウラ拍を感じる2017年1月29日

例えば4/4拍子で、4分音符が並んでいるとします。
単純なリズムですが、テンポを安定させるのは意外と難しいですね。

もしも厄介な音程で音の高さが変わっていくとすると、
大概はテンポが速くなる、いわゆる「転がる」状態に。

余裕がないからでしょうな。

やはりウラ拍を感じてテンポを捉えることが重要だと思います。

上記例だとウラの8分音符を感じるのが基本ですが、
音楽が3連符をベースに進行しているなら3連符の2つ目、3つ目を感じる。
大切ですね。

次回から合奏最初の基本練習で、
リズム重視のパターンも組み込んでいこうと思っています。

『沈黙 サイレンス』2017年1月28日

この冬、最も観るべき映画は、
マーティン・スコセッシ監督のメガホンによる『沈黙 -サイレンス-』ではないでしょうか!

過日、OS シネマズ神戸ハーバーランドで観てまいりました。

3時間に迫らんとする大作。
中身の濃さゆえ(& 観る前に食べた焼きそばの影響もあったでしょう)
喉がカラカラになりながら観たのですが、
観てしまえばあっと言う間だったような気がします。

観る前には、
感情の起伏が大きくて揺さぶられまくるのではないかと思っていました。
ところが、意外と平静で居続けられたように思います。

もちろん、揺すられました。
が、歴史的に見れば仕方ない面もあったんじゃないか、と、
もう一人の自分が語りかけてくるようにも感じ、
グラグラすることはなかったように思います。

ところで、踏み絵について考えてみました。
もし、私がキリスト教徒ならば、踏み絵はできるでしょうか?
「そんなん形だけのことやし、別にどうってことないわ!」
と思うのです。
心の中で信仰し続ければいいだけのことやし。

しかし、これは私がキリスト教徒ではないから言えることです。

もし、私がマエストロ・フレデリック・フェネルの写真を踏めと言われたら、
踏むことができるでしょうか?
それは単なる写真だと思うことができるでしょうか?

小分け2017年1月28日

1月27日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 4
B♭クラリネット × 7
アルト・サックス × 1
トランペット × 7
ホルン × 6
トロンボーン × 2
ユーフォニアム × 2
パーカッション × 2

そして私の計33人で合奏を行いました。

このところ猛烈な寒さが続きました。
昨日は寒さも緩み、大分過ごしやすかったと思います。
(今日の日中はさらに暑かったですね)
基本練習の調性が B♭ に戻ってきたこともあってか、
かなり音が鳴りやすかったように感じました。

昨年度は『序曲1812年』が練習を進めるうえで厄介な曲でした。
今年度も同じように『 GR 』が難しい。

これら2曲に共通する厄介な要因は、
(1)曲が長い
(2)音の合わせ方が難しい
(3)そもそも、楽譜が間違いだらけ
ってなとこかと思います。

そこで今年度も、昨年度の『1812』の例に倣い、
毎回の合奏で採り上げることにしようと思います。
と言っても、
(1)曲が長い
ので、全曲採り上げるのではなく、
部分的に抜き出して合わすという、
これまた『1812』スタイルで臨もうと思います。

スコアとにらめっこして、
404小節ある『 GR 』を12分割するのが良かろうと判断しました。
これらを毎回採り上げつつ、
他の比較的短い曲の練習も積んでいこうということです。

昨日は曲頭から46小節間を抽出して稽古しました。
次回は47小節目からの10小節だけを取り出す予定です。
たった10小節なのに、困難を極める区間です。

こうした日々を積み上げ、
目は楽譜も指揮棒も余裕を持って見ることでき、
耳は自分の音も周りの音も余裕を持って聴くことができる。
そんなトレーニングができればいいなぁ~と思っております。

またもや間違い発見2017年1月23日

日曜合奏で、またもや『 GR 』の間違い発見。
見落としがなければいいなと思っていましたが、
そうは問屋が卸しませんでした。
残念。。。

『 GR 』徹底解剖2017年1月22日

久しぶりの日曜合奏。
今回のテーマは『 GR 』徹底解剖。
昨年のうちに楽譜の間違い探しを終えた『 GR 』。
今度はじっくり時間をかけて、
演奏上のミスを洗い出す行程です。

その1月22日(日)の参加メンバーは、

ピッコロ × 1
フルート × 4
B♭クラリネット × 6
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 2
バリトン・サックス × 1
トランペット × 6
ホルン × 6
トロンボーン × 4
ユーフォニアム × 3
テューバ × 1
パーカッション × 3

そして私の計39人でした。

皆さん、ホントにお疲れ様でした。
ホントに難しい楽譜ですな。
約400小節、上から下まで(ピッコロからパーカッションまで)読み尽しましたが、
これを演奏するのは酷やろと、ホント思います。

が、やるからには、本番で「音の暴力」をお客さんに浴びせないよう、
しっかり整理整頓したいと思います。

おそらく今日の練習で、
音が当たっていないにもかかわらず、
リズムが掴まえられていないにもかかわらず、
先に進んでいくような個人練習をしていては楽譜をこなすことができない、
ということに気付いていただいた方が多いと思います。

個人練習やパート練習で大切なこと。
何度も繰り返し訴えているつもりですが、
それは「確認」だと思っています。
音は合っているか、
リズムは合っているか、
常々確かめていく作業こそが練習だと思うのです。

「失敗は成功の母」と申します。
仕事でも何でも、それを実感する毎日ではあります。
が、失敗を続けていては上達しないのではないでしょうか。
失敗を繰り返すことのないよう、
なんとか成功する工夫が必要です。

音楽の練習でよくあるのは、テンポを落とせば成功するということ。
ならばテンポを落としての成功体験を積み上げ、
少しずつテンポを上げて出来るようにしていく。
この地味で地道な作業こそが、
上達への王道だと思うのですが、
いかがですかな?

※※※

さて、帰宅してすぐにテレビを NHK に合わせました。
白鵬 対 稀勢の里 の千秋楽の取り組みを観るため。
まさに直前でした。

白鵬、攻め込む!
稀勢の里、俵ギリギリで粘る、しなる!
ほんの少し体を開いた稀勢の里、白鵬の勢いを利用してすくい投げ!
14勝1敗、優勝に花を添えました!

私、これを観てすぐストレッチを始めました。
稀勢の里の柔らかさを見習わないといかんと思ったのです。
今日は徹底的にほぐしておかないとヤバそうです。。。

久しぶり2017年1月21日

1月20日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 2
B♭クラリネット × 10
アルト・サックス × 2
トランペット × 4
ホルン × 5
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 2
パーカッション × 3

そして私の計33人で合奏を行いました。

この日も久しぶりに合わす楽曲に取り組みました。
『キャンディード序曲』と『北海の大漁歌』です。

ゆっくりしたテンポでさらっていくつもりが、
自然と速くなっていきます。
久しぶりということで余裕がないのだと思われます。

明日、1月22日は久しぶりの日曜合奏。
難しい『 GR 』に割く時間が多くなりそうなので、
他の楽曲は一回通して終わりかもしれません。
やはり久しぶりにやる曲ばかり。
余裕なく転がっていくかも。

それでも全曲やってみましょう。

『本能寺ホテル』を観る2017年1月20日

劇場に足を運びました、とても気楽に。
「よくあるタイムスリップものね」くらいにしか考えていなかったのです。

が、いざ観てみると、その面白さにどんどん引き込まれて行きました。

綾瀬はるかさん演じる現代女性も、
堤真一さん演じる織田信長も、
忘れていたものに気付いていくのです、出会いによって。

んっ、そういうのも、割とよくある展開?
かも知れないんですが、ええ感じなんですな。

いい意味で裏切られました。

肝を冷やす2017年1月19日

なんだかおかしいな … ?
だけど、自分の力じゃどうにもできないな …

仕事で、そんな事象に出くわしました。

頼りになる後輩の力を借りてテストしてみると、
このままでは事故になることが分かりました。

肝を冷やしました。
もしテストせず、本番を迎えていたら …

またまた後輩の力を借りて対処法を見つけ出し、再テスト。
今度は成功。
ホッとしました。

原因は私の思い込みによるものでした。
ちゃんと調べないと危ないということを実感しました。
ええ歳して …