2015年02月

2015年2月17日

私は傘との縁が薄いです。

普段から「荷物は一つ」と決めて、何でもかんでもビジネスバッグに放り込んでいるせいか、2つ目の荷物となる傘の存在を忘れることがしばしば。
電車から降りるとき、ビジネスバッグは忘れません。
でも、バッグを持った途端に脳の回路が「はい、それまで、以上!」となってしまうみたいで、傘を鉄道に差し上げることとなってしまいます。
それでも長い傘はまだマシ。
足元に置いた折りたたみ傘なんか、これまで何本なくしたことか…

盗られてしまう、あるいは間違って持っていかれてしまうこともしょっちゅう。
お年寄りの多い蕎麦屋さんは要注意です。
絶対悪意がないのは分かっていますが、ホントに間違われる確率・大。
居酒屋も要注意ですな、何せ酔っ払ってますから。
スーパー銭湯の鍵付きの傘立てに、鍵をかけないで置いといた傘を持っていかれたときは愕然としました。
そりゃ、私も鍵をかけなかったのは悪いと思いますが、大雨の日でしたから、その人だって自分の傘を持って来ていた筈なのに…

そんなこんなでいい傘を買う気にならんのです。
かと言って透明ビニールの傘はちっちゃいし、括りにくし好きになれない。
という訳で、コンビニで売ってる500~1000円クラスをよく買うことになります。

先日も居酒屋で持っていかれたので、仕方なくコンビニで黒い傘を買いました。
私にゃこれで十分じゃわいと思とったんですが、雨漏りが酷い。
軸を伝って水が流れてくるのです。
傘を持つ手ばかりでなく、袖口まで濡れてしまって大変具合が悪い。

雪の降った先週の金曜日(3万歩の日)、遂に我慢ならず、新しい傘を買ってしまいました。
なんと、大丸で!
値札を見てビビりましたが、もう雨漏りは嫌です。

しかし、いい値段するだけのことはありますな。
何といっても軽い。
差していても、手持ちしていてもちょうどいい加減。
グリップがツルツルしてなくて、手にピタッとフィットする感じ。
うん、いい。

このニュー傘くんとは縁が長く続きますように。

ライバル2015年2月16日

元テューバ吹きの大将がやっている天六(天神橋筋六丁目)近くの居酒屋。
昨年の2月、丸々一か月お休みでした。
大将が入院したからです。
持病の膵炎が悪化したのでした。

そりゃもう、よく呑まはりました。
しょっちゅうお手洗いに通わないとどうしようもないくらいに。
仕事中に呑むなとは言いません(私も人のことは言えないので)けど、ちょっと度が過ぎていました。
それが遂に爆発したといった感でした。

真剣に心配したのですが、3月にはお店を再開。
その後、健康にかなり気を付けるようにならはりました。
私が「歩くのはええよ」という話をしていたからかどうか分かりませんが、いつの間にか私以上のアルキニストになっていたのです。
万歩計まで持つようになり、ほぼ毎日、2万歩を超すくらい歩いてはるのです。

ところで皆さん、2万歩がどのくらいか、想像がつくでしょうか?
ちょっとここで、簡単に計算してみましょう。

タッタカ歩いているとき、大体1分間に2歩、歩いていると思います。
1分=60秒ですので、1分間で120歩、歩いている計算です。
つまり、行進曲のテンポです。

10分で1200歩。
60分で7200歩。
85分で10200歩。
170分で20400歩。
つまり、1万歩は約1時間半、2万歩には約3時間かかる計算です、ざっくりと。
なかなかのもんでしょ。

以来、大将はとても健康です。
最近また呑みはじめているのがちょいと気掛かりなんですが…

ところで私の歩数はと言いますと、1日大体18000歩。
2万を超えることはまずありません。
何だか悔しくて、闘志に火が付いてきていました。

※※※

2月13日(金)。
代休が取得できたこの日、諸々あって、ちょいと歩いたろかいなと思いました。

まずは上京税務署へ。
そしたら確定申告は西陣織会館へ行ってくれとたらい回しされましてな。
ほんでもって雪の中を家へ帰ります。

確定申告はまた後日に振り替え、京都シネマへ。
キーラ・ナイトレイ主演の『はじまりのうた』に感動し、再び自宅へ。

一息ついたら今度は楽団の練習へ四条大宮へ向かいます。

ここまで全部、徒歩。
かなりの歩数を稼ぎました。

四条大宮の練習場からの帰り、雪が降ってきました。
最初は何とか歩いていたのですが、暫くするとボタボタ落ちてきました。
このままでは雪に埋もれそうなので烏丸御池から鞍馬口まで地下鉄に乗りました。
(この日の積雪は気象台の発表だと1㎝ の薄化粧でした)

そのときの歩数は…
なんと30907歩!
初めて3万歩を突破しました。
難しくてしょうがない『ビター・スウィート・ボンバ』を練習するには、こんくらい勢いをつけてもなおまだ難しいのですが、少しはノリが良くなるのに貢献できたでしょうか?

私のこれまでの最高歩数は24196。
2012年11月12日、「みちのく一人旅」で盛岡市内を歩き回ったときです。
遂にやりました。
今度、天六に呑みに行ったら自慢します。

天籟2015年2月12日

「てんらい」と読みます。
映画『マエストロ』で出てきた言葉。
初耳です。

はっきりとは意味が分からないのですが、映画を観ながら私なりにニュアンスが掴めたかな?
ある種の音楽的高揚と捉えました。

※※※

私の初「天籟」は、中学3年のときです。

文化祭で、クラス劇をやることになり、私は音楽監督を務めることになりました。
劇の題名は『緑の鳥の歌』。
少年兵の奏でるフルートの主題曲が重要なウエイトを占めます。
既存の楽曲を使っても構わないのですが、「俺が作曲する!」と断言してしまいました。
初めての作曲であるにもかかわらず…

毎夜ピアノの前に座り、悪戦苦闘の日々が続きました。
ピアノ伴奏付きのフルート・ソロという単純な曲ですが、弾けども弾けども、書けども書けども、全くいいのができません。
これが生みの苦しみなのでしょう。
徹夜に近いことも多く、寝坊、学校に遅刻で「本末転倒や!」と親にも先生にも叱られてばかり。
かなり追い込まれていました。

そんなある深夜、1分20秒の曲が、1分20秒で出来上がりました。
ピアノの上を勝手に動いた指の跡をトレースして楽譜を書くのに5分くらいはかかったかも知れませんが。
それは自分の指が弾いたとは全く思えない出来事でした。
「降りてきた」という感覚なのです。

映画『マエストロ!』を観る2015年2月11日

ほぼ3ヶ月ぶりの夜勤。
その翌日、つまり「明け」の日に、是非とも観たいと思っていた映画『マエストロ!』を観てきました。
( MOVIX でかかっている中では、これも楽しみな『繕い裁つ人』はキープ中)

驚いたことに、演奏シーンに全く「嘘」が感じられません。
俳優本人の動きと、演奏シーンの音がピタッと合っているのです。
もちろん音そのものはプロフェッショナルの方々が弾いた音だそうですが、まるで俳優自身が弾いているようです。

主演の松坂桃李さんがヴァイオリンを弾くシーンなど、圧巻でした。
左利きの松坂桃李さんにとり、ヴァイオリンの練習はかなりの苦労、あるいは苦痛を伴ったのではないかと思われます。
が、それを全く感じさせませんでした。

もしかしたら私が気付かなかっただけかも知れませんが、シューベルトの『未完成』をピアニシモで弾きはじめるシーンで、息を吸って吐く、というのがありませんでした。
ここだけが惜しかったな、と。
しかし、物凄い緊張感が漂うシーンなので、わざと息継ぎなしで弾きはじめるようにしたのかも知れないし、あるいはほんのちょっとだけのブレスにしたのかも。
だとすると、逆に恐れ入ったということになります。

この映画、俳優陣の演奏を「観る」だけでも価値があります。

映画はしご2015年2月10日

1月某日、久しぶりに映画をはしごしました。
観たのは『ジョニー、野を駆ける伝説』と『アゲイン』。

『ジョニー、野を駆ける伝説』は名匠ケン・ローチ監督の最新作。
『麦の穂を揺らす風』で描かれた時代の約10年後の、やはりアイルランドの物語。
史実に基づいた重厚な作品。
『麦の穂~』は悲しく救いのない結末でしたが、『ジョニー~』は未来にほんの少し光を感じさせるエンディングでホッとしました。

『アゲイン』は元高校球児たちの物語。
はしごのときは、これくらい振り幅がないと。
以前、『釣りバカ日誌』の最新作を映画館で観て、家に帰って旧作をビデオで観たときは、頭の中がグチャグチャになりましたが…

『アゲイン』の主役は中井貴一さん。
前回、はしごをしたときに観た『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』も中井貴一さん主演。

『アゲイン』では中井貴一さんと和久井映見さんが共演してはりましたが、お二人の共演といえば『夏子の酒』と『平清盛』を思い出します。

『夏子の酒』では中井貴一さんが兄で、和久井映見さんが妹の役。
『平清盛』では夫婦。
『アゲイン』では野球部の元キャプテンと元マネージャー。

やっぱり頭がこんがらがってきました。。。

今冬一番の冷え込み?2015年2月9日

今朝はホントに寒いなぁと思いました。
さらに天気予報を見ると、現時点での気温は氷点下で、最高気温も3℃くらいにしかならないらしい。
数字を見るとなおさら寒い!

こんな日こそ歩いて体を温めるべし!
霜が下り氷の張った京の道や京都御苑をひるまず歩きます。

ブレスサーモのトレッキング仕様の靴下とトレッキング・シューズを履けば、大概は20分も歩けばポッカポカになってくるのです。
私の場合、丸太町通りに至る頃にはそうなっている筈。
が、今日は全く温まってこない。
四条通に着いても両足とも指先まで冷たいままなのです。

阪急電車の暖房のおかげで大阪・梅田に着く頃には冷えはなくなりました。
それにしても、たばこをやめて数年、末端冷え性とはおさらばできたと思っていたのに、今日の冷たさには参りました。

音不足2015年2月8日

7月の演奏会に向けて、実行委員会の選曲作業が大詰めを迎えております。
残る選曲枠はあと一つ。
もしかすると変更が生じるかもしれませんが、目論見通りならばあと1曲。

多くの吹奏楽団と同じく、せせらぎの楽器編成も完璧ではありませんので、音の欠落が生じます。
そこをどう埋めるか、毎年毎年頭を悩ませます。
今回も譜読みを本格化して、欠落を埋める作業をしなければならない時期がやってきました。

例えば、せせらぎにはないハープの音をどうしようかと考えます。
(まあ、ハープが編成できる楽団は少ないと思いますが)

まずはハープ奏者をエキストラとして招くことですかな。
以前やったことがありますが、たった一曲のためにハープのエキストラを呼ぶのは気が引けます。
その際はハープが編成されていない曲のためにもハープの楽譜を作ったものです。

次に考えるのはエレクトーンでハープの音を再現することでしょうか。
この方法、ユーフォニアムのF地K代さんがエレクトーン奏者なので、かなり魅力的。
エレクトーンならば、ハープのグリッサンドもキーを変えることで表現できますし。
けれども、エレクトーンの運搬は困難を極めますし、万が一壊してしまったらと考えると…
F地K代さんがエレクトーンを弾いている間のユーフォニアムをどうするかも考えないといかんし…

その次はマリンバなどの鍵盤打楽器での代用かな。
ハープの楽譜すべてをお願いする訳にはいかないので、重要度を考えながら演奏箇所をピックアップしてお願いします。
ここが最も現実的な線かと。

あとはシンプルに、ハープの音は諦める。
現実問題、これもアリです。

ハープを例にしてみましたが、オーボエ、バスーン、アルト・クラリネットなど、考えなければならない音は沢山あります。
まだまだ時間がかかりそうです。

ニュー・シネマ・パラダイス2015年2月7日

出社しなくていい平日。
20時45分から NHK 京都放送局の京都ローカルニュースを必ず見ます。
『ニュースウォッチ9』になる前の数分間のお天気コーナーが楽しみだからです。
その BGM に用いられているのが葉加瀬太郎さんの『アフタヌーン・ブリーズ』。
明日のお天気が知りたいからというより、この曲を聴いて癒されたいのです。

同じく18時10分からの NHK 京都のローカルニュースも楽しみ。
日によって時間はまちまちですが、お天気カメラをベースに明日のお天気をスーパーするだけという、コーナーとコーナーのブリッジの時間があります。
そこで使われる音楽が『ニュー・シネマ・パラダイス』。
映画のオリジナル・サウンドトラックを引用しているのか、数あるアレンジ版の中のひとつなのか分かりませんが、Harp で奏でられる美しい旋律。

この時間帯は季節によって景色が全く違います。
夏ならまだまだ明るいし、冬なら夜景。
夕焼けの美しいときもあります、しとしと降る雨で街が濡れていることもあります。
『ニュー・シネマ・パラダイス』はこれらの情景とベスト・マッチし、やはり私の心は癒されます。

※※※

『ニュー・シネマ・パラダイス』が名画だという話はよく耳にしていました。
が、私が初めてこの映画を観たのは今から5~10年くらい前の間、つまりはそんなに前ではないのです。
TOHO シネマズの「午前10時の映画祭」で観たのか、NHK-BS で観たのか、記憶がハッキリしません。

エンニオ・モリコーネの美しいスコアが、実は『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽だと知ったのはこの時です。
CM やテレビ番組の BGM 等でよく使われていたので、耳には入っていたのですが。

失われた「時」を慈しむこと、そして、失われた「時」を取り戻すことはできないこと。
『ニュー・シネマ・パラダイス』でトルナトーレ監督が伝えたかったのはこれではないか。
僕はそう感じています。

※※※

先週の金曜日、合奏終了後にアルトサックス・プレイヤーのI村さんが、翌週の合奏(つまり昨日)で採り上げると予告していた『ニュー・シネマ・パラダイス』のメロディをそれとなくさらっていました。
「あっ、いいな。情感が漂っている。それも押しつけがましくなく、さりげなく…」
僕はそう思いながら聴いていました。

そして昨日、『ニュー・シネマ・パラダイス』の初合奏で、I村さんは心で奏でてくれました。
僕はそう感じました。
嬉しかったな。

朝食を抜くのはよくない2015年2月5日

夜、呑んでいたら、いつの間にか訳の分からないくらい食べてしまって、次の日の朝ごはんが食べられないということがありました。
いつものように阪急電車の駅まで40分ほど歩いたら、やっぱりお腹が空きました。

大阪・梅田で阪急を降りて、社に着いたらサンドイッチを食べようと思って駅前で買いこんで、社の地下1階からいつものように階段を登りはじめたら、しんどくてしんどくて足が上がらないのです。
なんとか根性で5階まで登りましたが、あと7フロアはきついなぁ、無理せんとこ…ってことで断念。
空腹のままきつい運動するのは、ホントまずいですな。

よく言われることですが、やっぱり朝食はちゃんと食べとかないといけませんな。
まっ、私の場合、その前夜の呑みすぎにまず注意なんですが。。。

煽ること、煽られること2015年2月3日

今回の人質事件。
「激しい憤りを感じる」という論調が多いように思いますが、私は「ガックリした」というのが正直な思いです。
「憤り」から強硬な意見が通りやすくなったかも知れませんが、私は「ちょっと待った」と思っています。

この状況を利用して「煽動」してくる人が多くなるかも知れません。
が、決して「冷静さ」を失ってはならないでしょう。

※※※

指揮者もいわゆる「煽動者」と言えるかも知れません。
奏者の感情に訴えかけ、よりよい音楽を引き出そうとするのが仕事ですから。

「煽る」方向性を決して誤ってはならない。
そう肝に銘じているところです。