『無法松の一生』を観る2012年3月25日
このところずっと真面目に5拍子のことばかり考えていたので、
今日は久しぶりに映画のおはなしを…
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インフルエンザではなかったけれども、
久々の風邪ノックダウンの数日間。
活字や音符を見る元気がなく、
かと言って眠ってばかりもいられないようなとき、
「そうだ、ハードディスクに録り貯めしてある映画を観よ!」
と思いつきました。
最近、『コンタクト』とか『トゥルー・クライム』とか
録り貯め映画を観まくっていましたが、
まだまだ残っているのです。
そしてこの日の選択が『無法松の一生』でした。
1958年版、
主人公を三船敏郎さんが、
ヒロインを高峰秀子さんが演じたバージョンです。
(後で調べたところ、映画・ドラマ・舞台等、多くのバージョンがあるそうです)
日本映画屈指の名作と讃えられている作品ですが、
観てみて、なるほどと思いました。
主人公の松五郎(無法松)の無私で献身的な生き様に心打たれるとともに、
実は、心の中に、言いようもない苦しみを抱えているに違いないのだな、
と思いました。
俺も、そんな隠された感情を窺い知る歳になったのかな、
いやいや、まだまだかな、
と、様々な思いが去来する映画でした。