シャショウ2017年3月4日

私、このところ合奏中に「シャショウ」という言葉をよく発します。
「車掌」でも「社章」でもありません。
「捨象」です。

「広辞苑」で「捨象」を引いてみますと、
「抽象」を見よ、となります。

すると、
「ある面を抜き出す、つまり抽出する」
ということは、
「他の面を捨てる」
ということになります。

イコール、捨象。

実は、ちゃんと意味も知らず、もちろん漢字も知らずに発言していました。
ただ、意味からして「捨象」という漢字になる筈だとは思っていました。

合っていてホッとした。。。

※※※

ピアノを習っていた頃、
左手を捨てて右手だけで弾く、
右手を捨てて左手だけで弾く、
楽譜を見ることを捨てて手元だけを見て弾く、
手元を見ることを捨てて楽譜だけを見て弾く、
見ることを捨てて目を瞑って弾く。
いろんな「捨象」をしてみるように教えられたものです。

合奏で、
旋律だけを抜きだす、
対旋律だけを抜きだす、
リズム・セクションだけを抜きだす、
というのも「捨象」ですな。

最近よくやるのは、
リズムを捨てて音程だけを確かめるという「捨象」。
それが確かめられてから楽譜通りに、
つまりリズムに乗せてやるという練習を積みます。

まわりくどいようですが、
音程もリズムもと欲張るよりも、
圧倒的に仕上がりが違います。

やっぱり練習は嘘をつかない2017年3月3日

3月3日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 1
B♭クラリネット × 8(うち一人は見学の方)
アルト・サックス × 1
トランペット × 3
ホルン × 5
トロンボーン × 3
パーカッション × 2

そして私の計25人で合奏を行いました。

本日のメインは、
テューバとウインドオーケストラの協奏曲である『キャリオカ2』。
ソリストの K さんが仕事の都合で来ることができないので、
ひたすらにバックの稽古です。

実は、それをやりたかったのです。
ソリストはできてますけど、
バックに不安・大ですから。

毎度の如く、しつこくさらいました。
本番に向けて、意味のある稽古になったと信じています。

映像と音楽の幸せな関係2017年3月3日

『彼らが本気で編むときは、』を観ました。

どういうタイアップなのか知りませんが、
本編との繋がりが全く感じられない曲がエンドロールで流されることがあります。
が、この映画ではそれがありませんでした。

本編中で何度も使われたマクダウェル作曲の『野ばらに寄せて』が、
エンドロールでも印象的に用いられました。

せせらぎでもフィリップ・スパークの編曲版を演奏したことがある『野ばらに寄せて』。
しっとりしていていいなぁと思いました。

『直虎』2017年2月27日

映画好きな私ですが、
テレビドラマは殆ど見ません。
働くべき業界を間違えたんじゃないかと思うくらい、落差が大きいです。

そんな私も NHK の大河ドラマはよく観ていると思います。
他のドラマに比べたら、ですが …

今年の1月8日(日)、つまり『おんな城主 直虎』初回の日は、
1月下旬から腰の手術のために入院する勤務先の同期 T を励ますため、
これまた同期で京都住まいの K と3人で新年会をやり、
『直虎』初回を見逃したのでした。

とはいえ、録画はしてあります。
第2回の放送までに観て、
第2回からはオンタイムで、
と思っていたものの、
テューバ会に久々に乱入してみたり、
日曜合奏の準備に追われたりしているうち、
第1回を見逃したまま第2回が放送されてしまいました。

こうなると、「今年の大河はもういいや」となってしまうのです。

ところが、です。

横目に観ることも全くなかった『直虎』。
2月19日の回で、テーマ音楽を聴いてしまったのです。
背中に電気が走りました。

作曲は菅野よう子さん。
『花は咲く』の作曲者です。

ピアノ協奏曲のような作りで、
今まさに嵌っているラヴェルの影響を強く感じさせる曲なのです。

初めての放送で捕まってしまいました。

ビデオを消してなくて良かったかも。

練習は嘘をつかない2017年2月26日

2月26日(日)は、京都市北文化会館の創造活動室を借りての練習。

ピッコロ × 1
フルート × 3
B♭クラリネット × 8
アルト・サックス × 2
バリトン・サックス × 1
トランペット(コルネット、フリューゲルホルン) × 6
ホルン × 3
トロンボーン × 4
ユーフォニアム(ピアノ) × 2
テューバ × 1
パーカッション × 4

そして私の計36人で合奏を行いました。

金曜日の練習は短時間でコンパクトにしなければならないので、
『 GR 』の一部分プラス何か一曲に絞らざるを得ません。

が、日曜日は何曲にもじっくり取り組むことができます。

と言っても、最後の2時間は兎にも角にも全曲通そうということで申し合わされているので、
全ての曲に丁寧に当たれる訳ではありません。

1月の日曜合奏以来、5曲くらいを丁寧にさらってきました。
それらは割とイイ感じに合わせることができました。

が、この一か月間、当たっていなかった曲は「う~ん」な感じになってしまいました。

やっぱり練習は嘘をつきませんな。

ということで、次の金曜日は、心機一転巻き返していきたいと思います。
(どの曲の練習となるかは、ほぼ察しが付いていることでしょう)

あくまでも一定のテンポで2017年2月25日

2月24日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 1
B♭クラリネット × 8(うち一人は見学の方)
アルト・クラリネット × 1
アルト・サックス × 2
トランペット × 6
ホルン × 4
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 1
パーカッション × 2

そして私の計30人で合奏を行いました。

『 GR 』の徹底解剖が続きます。
今回は小節数は少なくて、技術的にも比較的やさしい区間。
ただし、テンポがスローで、抒情的なメロディに引っ張られてしまい、
アインザッツ、つまり縦の線が合いにくいのです。

ついつい雰囲気に任せて演奏してしまう、
その気持ちは分からなくもないのですが、
「合奏」の観点からは縦が合わなくなり、
抒情的な音楽のキモである和音が濁ることになってしまうのです。

ということで、
テンポの速い箇所はゆっくり練習し、
遅い箇所は早く練習すべし、
という音楽練習の王道に従い、
ハイ・テンポでさらってから、
ゆっくりに戻してみました。

イイ感じだったと思います。
ゆっくりでやっても、
これくらい纏まった音が一発で生み出せるようになればさらに良いでしょうな。

続いては『ニューヨーク・ニューヨーク』の徹底解剖。
テンポ変化の激しい曲ですが、
ゆっくりめだけど遅過ぎないテンポで貫いてみました。
フェルマータも無視。

先週の『シング・シング・シング』同様、
指揮なんか周辺視野でちょこっと見えればいいから、
徹底的に楽譜を「ガン見」してもらい、
音程・リズムに注意を払ってほしかったのです。
2回目のトライの際には、さらに、
アーティキュレーション・ダイナミクスへの注意もお願いしました。

本来テンポの速い箇所はゆっくり感じられ、
逆にゆっくりの箇所は速く感じられるという稽古ですが、
こうあってほしいという表現にかなり近づけることができたかなと思います。

そして最後のトライでテンポ変化をつけてみました。

本番の舞台上で自信を持って Play する、
まだその途中の段階ですが、
少しずつステップを踏んでいきましょうか。

ピアノ協奏曲2017年2月21日

吹奏楽をやっていると時々、
発音後に音が減衰していくタイプの楽器が聴きたくなります。

ピアノ
アコースティック・ギター
ハープ
マリンバ
etc.

先日観た映画『ミス・シェパードをお手本に』の影響からか、
ピアノ協奏曲が特に聴きたくなりました。

ショパンの『ピアノ協奏曲第1番』も良かったですが、
やっぱり私にとっての一番はラヴェルの『ピアノ協奏曲ト長調』です。

私が長年聴き続けてきたラヴェルは、
ピアノ:アレクシス・ワイセンベルク
指揮:小澤征爾
管弦楽:バリ管弦楽団
の演奏。

最終の第3楽章、その最後の一発でトランペットが派手に音を外します。
が、そんなこと、どうでもいいのです。
テクニックがどうのこうのではなく、
表現が素晴らしいのです。

深々と雪降り積もる夜には必ず聴きたくなります。
ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』とともに。
不思議とそうなのです。

30年以上、ワイセンベルク & 小澤 & パリ管にこだわってきたのですが、
たまには違う演奏も聴いてみようと思って数年前に買ったのが、
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:ロンドン交響楽団
どうやら、屈指の名演の評価を得ているようです。
うむうむ。

つい最近には、
ピアノ:エレーヌ・グリモー
指揮:デイヴィッド・ジンマン
管弦楽:ボルティモア交響楽団
のバージョンを買い求めました。
ピアノのグリッサンド、各楽器(特に管楽器)の音色が明晰。
録音の力も大きいかも知れませんが、スコアが透けて見えてくるかのような好演。
うん、買ってよかった。

そしてワイセンベルク & 小澤 & パリ管に戻ってみました。
才気煥発な若き日のマエストロ小澤が引っ張ってます。
パリ管、必死に喰らい付いてます。
ワイセンベルク、余裕のドライヴ。
やっぱ、これやわ。

映画『東京ウィンドオーケストラ』を観る2017年2月20日

数か月前、本作のポスターを京都シネマで見たとき、
「東京佼成ウインドオーケストラのドキュメンタリー映画ができたのか!
すごいなぁ~
観に来んとあかんなぁ~」
と思ったのです。

が、
「待てよ、何か違うなぁ~」
よ~く見てみると、
「佼成」がない。

それから予告篇を観て、
日本有数のプロ楽団「東京ウィンドオーケストラ」と間違えられて、
ド素人の「東京ウインドオーケストラ」が屋久島に呼ばれて …
という映画(おそらく喜劇)だということが見えてきます。

「ウィンド」なのか「ウインド」なのか、
つまり「イ」が小さいのか大きいのかで大違い、
という訳なんですが …

この映画とは全く関係のない「東京佼成ウインドオーケストラ」ですが、
その表記にしても、
「東京佼成ウインドオーケストラ」
「東京佼成ウインド・オーケストラ」
「東京佼成ウィンドオーケストラ」
「東京佼成ウィンド・オーケストラ」
で散々悩んだことがあります。
「イ」は大きいのか小さいのか、
「・」が要るのか要らないのか。

以前、マネージャーさんと知り合う機会があり、
何が正しいのか尋ねたところ、
「イ」は大きくて「・」なし、
と教えてもらったと記憶しています。
もう20年も前のことなのでちょいとあやふやですが、
ホームページもそうなっているので間違いないでしょう。

今、新規に発売される CD は表記も統一されたと思うのですが、
以前は上記4つが混在し、
全く訳が分かりませんでした。

という事情に通じている人がヒントを得て作った映画かな、と思ったのですが、
どうやらその辺は関係なく、
私の勘違いのようで …

映画では「イ」が小さいのがプロで、大きいのがド素人で …

ああ、もう訳が分からない。。。

偉大なり、岩井直溥先生2017年2月19日

昨年は『序曲1812年』。
今年は『 GR 』。
でかい曲があると、どうしてもそのチェックに時間がかかります。

だからといって他の楽曲を手抜きできる訳もなく …

何とか時間を遣り繰りしてスコアを読むのですが、
昨日、『ニューヨーク・ニューヨーク』を読み切りました。

「えっ、今まで読んでなかったの?」
「既に何度か合奏しているのに?」
という声が聞こえてきそうですが、
もちろん読んでいます。
が、コードを解析しながらの「深読み」にまでは至っていなかったのです。

『ニューヨーク・ニューヨーク』は1989年のニュー・サウンズ・イン・ブラス第17集の中の一曲。

第17集といえば、
『ディズニー・メドレーⅡ』
『太陽風』
『ユーミン・ポートレート』
『アメリカン・グラフィティー』
『トゥルース』
『ラプソディー・イン・ブルー』
など名曲揃いで、
ほぼ演奏し尽した感があります。

これまた名曲の『ニューヨーク・ニューヨーク』。
今までなぜ忘れられていたのでしょうか?

編曲は岩井直溥先生。
手書きスコアを読んでいると、改めて岩井直溥先生の偉大さを感じ取ることができます。

音の高さの間違いは僅かに一箇所だけ。
スタカートの書き漏れは数箇所あるのですが、
音の高さの間違いのこの少なさは驚愕です。

有難いことにピアノやエレキギターの段にコードネームを書いてくれています。
おそらくバッキングするのには、リズムとコードネームがあれば充分なのでしょう。

それを頼りに読んでいると、
コードからはみ出た音に時々出くわします。
例えばセブンスと書いてあるのに、
9番目や11番目などの音が。

きっと、ピアノやエレキでコードを弾くにはセブンスまであればよく、
管楽器の音はさらに分厚くしてあるのでしょう。

が、そんなに分厚くて本当に大丈夫なの?
特に9番目や11番目は高音域にあれば問題ないでしょうが、
中音域に潜らせてあると音がぶつかるじゃないかと心配になります。

という訳で、電子ピアノで、音色をオルガンに切り替えて弾いてみます。

まずセブンスで弾くと、あっさりした感じ。

次に楽譜通り、9番目・11番目も一緒に弾きます。
全然違います。
重厚さを感じます。
でも、濁った感じはありません。
やっぱりこれでいいんですな。

楽器編成としては、
バスーン
アルト・クラリネット
バス・クラリネット
テナー・サックス
バリトン・サックス
といったあたりにこれらの音が書いてあります。

特にテナー・サックス。
通常、テナー・サックスといえば1パートしか書かれないのですが、
この曲では 1st.T.Sax. と 2nd.T.Sax. が編成されています。
それぞれが音の厚みに寄与しているのです。

ホントに丁寧な仕事だと思います。
名漆芸家の作品のようです。

徹底解剖2017年2月18日

2月17日(金)は、

フルート × 2
バスーン × 1(見学者)
B♭クラリネット × 9(見学者1名含む)
アルト・サックス × 2
トランペット × 5
ホルン × 5
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 1
テューバ × 1
パーカッション × 2

そして私の計32人で合奏を行いました。

上記のように、今回は久しぶりに見学の方を迎え、一緒に合奏していただきました。

さて、このところ基礎固めで『 GR 』徹底解剖を続けていますが、
この日はそれに加えて『シング・シング・シング』徹底解剖と相成りました。

本来は2/2拍子、速いテンポのスイングですが、
4/4拍子でゆっくりお稽古していきました。

私からのお願いは、それぞれのパート譜を「ガン見」して欲しいということ。
私のことなんかは、周辺視野にちょこっと入っていればいいです。
楽譜情報をしっかり読み取って欲しいのです。
もちろん、耳はよく澄ませて。

トゥッティもソロも、嵌るべきリズムに嵌ってないと、やっぱり気持ち悪いですね。
縦の線には特にこだわりました。

音程にもある程度はこだわりましたが、こだわり過ぎると時間オーバーしそうでした。
とにかく高い音が多く、とても合奏だけでは稽古しきれないと感じました。
パートで集まって一つ一つの和音を嵌めていく、丁寧な稽古が必要でしょう。

勢いやパワーを感じさせてくれる『シング・シング・シング』ですが、
バッチリ音程とリズムが嵌った上でそれらが発揮できるようになればいいなと思います。